ビートルズ『Anthology 2』disc 1

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アンソロジーの第2集、1枚目は65年から66年にかけて、アルバムでいうと『ヘルプ』『ラバー・ソウル』『リヴォルヴァー』の頃にあたります。初期の闇雲に前を向いて突っ走っていた時代から、狂騒に疲れてスタジオに引き籠る一歩手前まで。既にスタジオワークとライブ音源との落差がかなり大きくなってきています。

 

ラバー・ソウル』にも『リヴォルヴァー』にもまだライブバンド感は楽曲によっては残っていましたので、その点では『サージェント・ペパー』以降の再現不能な感じまでは作品として到達していないように思っていましたが、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」のような強烈な録音物も含まれる時期ですのでなかなか侮れないし、またその対極的要素が絶妙にブレンドされていた時期の作品は非常に貴重です。『リヴォルヴァー』は非常に好きな作品でもあります。

 

因みに冒頭に収録されている「Real Love」は当時の新作ですが、「Free As A Bird」もこの曲も当時はシングルで入手して聴いていました。どちらも好きな曲ですが、「Free As A Bird」は何といってもリンゴ・スターのドラムが良かった。楽曲としては「Real Love」の方がメロウで好きでしたね。