ケニー・ドリュー『Dark Beauty』

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こちらは74年録音の作品。ケニー・ドリューを聴くのは2作目ですが、前回聴いた『アンダーカレント』もピアノを弾きまくっている印象がありました。こちらも同様ですが、とにかくクラシカルで時にバンドと共に走り抜けていくような疾走感もあって痛快です。

 

70年代の録音ということもあって音が若干洗練されている点もあるんですが、結構聴き進めていくと意外とオーガニックでスピード感もあるので成熟度が左程気にならなくなります。フュージョンとはやはり一味違う。

 

ケニー・ドリューという人は60年代に一度ブランクがあって70年代に復活した活動歴があるそうで、ここでの録音もその一部となります。50年代から連なる系譜が時を超えて繋がっていく感じですね。ハードバップ の人なので、時代が変わってもスタイルは余り変わらない。変わっていったのはマイルスだけなんですね。