ビル・エヴァンス『Portrait In Jazz』

f:id:tyunne:20201024055750j:plain


ここ最近ずっとビル・エヴァンスを聴いていて気づいたことは、結構これは複雑な音楽だな、ということです。

 

ビル・エヴァンスのピアノの音はかなり縦横無尽に動くので、例えば本作に収録されている「枯葉」みたいな比較的有名な曲でも、原型がわからないくらいの音の動き方をする。ピアノ・トリオなので構成は一見するとシンプルに思えるんですが、実はやってることはとても複雑なんだな、ということが分かってきました。

 

本作は59年の録音。今回の固め聴きで聴いている作品のメンバーは全てベースがスコット・ラファロ、ドラムがポール・モチアンというトリオの作品なんですが、ここが絶頂期とのことなので心して聴いています。

 

どれも本当にいいんですが、冒頭に述べた複雑さに後から耳を奪われていくような音楽だな、と感じているところです。