Lamp『彼女の時計』

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2018年リリースの作品。今のところこれが最新作かな。作品ごとのインターバルが長い。寡作な人達なんですね。

 

音的には70年代から80年代に一歩時代を進めたような感じ。昨今のシティポップとしては一十三十一の『City Dive』以降エレポップに移行しつつあるので流れとしてはありかもしれませんが、前作の音像が強烈だったのでここでの音には若干の落ち着きを感じてしまいます。

 

思えばキリンジも『DODECAGON』以降エレポップに移行したし、最近の冨田ラボも最新型の音を追求している。この変化が様々なところで起きていて、ある意味同時多発的なんですが、Lampも例外ではなかった、ということですかね。

 

なんて思って聴いていたら後半は少し違って聴こえてきました。裏ジャケットの表記にSide A、Side Bとあるので意図的に展開を変えているのかな、と思っていましたが、オーガニックでノスタルジックな雰囲気が後半で彩られていくような感覚があります。

 

収録時間も36分くらいとコンパクト。個々の楽曲はひとつひとつが短編映画のようで、それぞれに浪漫がパッケージされています。