2020年はジャズに目覚めた年でしたが、その扉を開いてくれたのはレッド・ガーランドでした。本作は58年の録音です。相変わらずピアノの音がコロコロと転がっています。
かつてジェームス・ブラウンは全ての楽器はドラムだというような発言をしていましたが、ピアノもある意味打楽器だということを最近よく感じます。この作品では録音メンバーにコンガが加わっているので、ドラムとベースとピアノにコンガ、という構成だと全部打楽器じゃないか、と。
そこまでいくのは極端だとしても、コンガ+他の楽器のソロ、みたいなパートが折に触れて出てくるので、このアルバムは変わった音がする作品だと思います。
しかしながら、レッド・ガーランドの転がるピアノが入ると音楽としてはいきなりポップになるので、結果的には聴きやすい作品になっています。レッド・ガーランドもどれを聴いてもいいですね。