こちらは56年から57年の録音による作品。バラードとスウィングが交互に収録されているような構成ですが、やはりテンポのいい楽曲の方が楽しく聴けますね。
マイルスの『リラクシン』にも収録されている「If I Were A Bell」が本作にも収録されていますが、こちらはこちらで軽快な鳴りっぷり。レッド・ガーランドはマイルスのクインテットに参加するまでは無名のピアニストだったそうですが、この頃は本作にも参加しているポール・チェンバースと共にマイルスのグループで演奏していた頃ですので、脂は乗り切っている。
しかし、ちょっとやはりラウンジ風な感じも否めなくて、この辺りは選曲なのかなあ、などと思ったりもしますが、聴いていて心地よければそれでいいかな、と。語るものではなくて感じるものだという先輩の助言をもとに楽しみながらジャズは聴くことにします。勉強するものではないですね。