レイ・ブライアント『Little Susie』

f:id:tyunne:20210101074331j:plain


年明けもジャズから始まるということで、59年と60年の録音作品。レイ・ブライアントでスタート、というのも地味だなあ。しかしこれは基本的で軽快な良い作品です。

 

聴いていく作品に結構な確率でピアノ・トリオが多いのは聴いているラジオ番組で紹介されるのがピアノの楽曲が多いからだと思います。しかし実際、レッド・ガーランドにしてもビル・エヴァンスにしてもピアノの音で心地よく感じるのは間違いなくて、リズムに乗って奏でられる音がとても耳に良い。

 

この作品も鋭く切り込んでくるような音というよりも温かく優しい音としてこちらに届けられるので、安心して聴いていられる作品です。ややもすると印象に残らずに放置されてしまうリスクもありますが、時間を置いて聴いてもきっと同じ印象を残す作品になることでしょう。

 

ラストの「Misty」もとても美しくて良かったです。