57年録音の本作は、マイルスのオリジナル・クインテットのリズム・セクションと一緒に録音した作品です。ピアノがレッド・ガーランド、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィリー・ジョー・ジョーンズということで、最早安定のラインアップ。
マイルスのクインテットと比べてリラックスした音が聴けるのは、アート・ペッパーが単純にトランペットではなくてアルト・サックスだからなのか。きっとそれだけではないでしょう。緊張感の漂う鍛錬と異なり、楽しんで演奏できる環境だったのではないかと甚だ勝手に推測します。
敬意を払っているからなのか、程よく各メンバーのソロもあったりして丁度良いバランスで楽しめる演奏になっています。