マシュー・スウィート『Catspaw』

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マシュー・スウィートの新作が出ました。今回もきっと国内盤はなし。そもそもがクラウドファウンディングで資金調達して製作したという話なので、経済的には苦しそう。作品もいつも通りどこか吹っ切れない感じで佳作続きです。

 

90年代のあの思い切りメロディアスな勢いのある楽曲がどこかにでも含まれていればいいんですが、部分的に光るものはあるもののやはりそこは望むべくもない。何故なんだろうなあ。

 

今回はドラム以外全ての楽器を自分で演奏しているそうですが、そうした宅録感も吹っ切れない理由かもしれません。どこかしら音の広がりも不足しているような感触を持ちます。

 

マシュー・スウィートの甘いマジックに魅せられてしまった人にとっては、どういった形であれ作品を出し続けてくれることが重要で、自分もその一人ではあるんですが、あと少し、もう少し、という思いがいつも止まらない。そうした寸止め感が相変わらず漂っている感じがします。

 

12曲入っていて収録時間が39分というコンパクトさは好感触。曲が短いんですね。冗長でないのは今風なので良いとして、あとは楽曲のクオリティだよなあ。悪くはないんだが。。