Lamp『ランプ幻想』

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08年リリースの作品が手に入りました。相変わらず素敵な音が鳴っていますが、今回は丁度今の時期、春先から初夏の梅雨の時期までの期間が似合いそうな、穏やかで暖かな音がしているなあ、と感じています。

 

参照先を探ってしまうのは良くない癖ですが、やはりビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』の頃のような音がしていたり、一転「白昼夢」という曲でははっぴいえんどから細野晴臣までの音がしてハッとさせられたりと、飽きずに聴くことができる作品です。

 

一方で60年代のアシッド・フォークのような暗めのアコギが鳴る瞬間もあったりして、一体この人たちはどの年代からやって来たんだろうと思ってしまいます。全般的に時空を超えている。きっと未来にも同じように鳴っている音楽ですね。これをエヴァーグリーンと呼ぶのか。

 

元々キリンジ冨田ラボの系統から聴き始めてみた訳ですが、思った以上に奥行きが深いように感じています。