ポール・ウィリアムス『Someday Man』

f:id:tyunne:20210502060433j:plain


ポール・ウィリアムスの70年リリース1stアルバム。全曲ロジャー・ニコルズの作曲、プロデュースによる作品となります。こちらも複数のラジオ番組で収録曲がかかったのが琴線に触れて手に取りました。全曲いいですね。

 

ロジャー・ニコルズは一時期ソフト・ロックの再評価で巷が盛り上がったことがあって、その後も奇跡の新作リリースなどもあって機会がある度に聴いてきました。端的にいい曲が多いんですが、演奏陣もしっかりしているのも特徴的。本作も曲がいいだけではなくて、バックの演奏の方も比較的泥臭いダウン・トゥ・アースな音で非常にいいです。

 

ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルズのコンビはカーペンターズの「We've Only Just Begun」や「Rainy Days And Monday」、またロジャー・ニコルズのセルフカバーでとりわけ好きな「Out In The Country」「The Drifter」なんかがレパートリーにあって本当に珠玉。従って、この作品も本当にどれもいい曲で、収録時間がわずか28分というのが勿体なく感じてしまいます。

 

昨日のジョージ・ハリスンといい、今日のポール・ウィリアムスといい、長く聴けそうな作品にまた出会うことができました。