アンディ・パートリッジ『My Failed Songwriting Career - Volume 1 EP』

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出る出るといわれていたアンディ・パートリッジの他アーティストに提供してボツになった楽曲のセルフカバー集第1弾が発売されました。4曲入りでこの後Vol.4まで続くという嬉しい企画。どんな形にせよ、楽曲を世に出し続けてくれることに感謝です。ムーンライダーズも復活していますが、アンディ・パートリッジもこれを機に復活して欲しいですね。

 

ジャケットは日本のメンコを参考にしたそうで、よく見ると日本語の表記もされている。裏ジャケットにはタイトルの日本語訳なんかもあって、アンディ・パートリッジが日本を好きでいてくれることが伝わってきてとても嬉しくなります。

 

楽曲はポップ。特に2曲目の「Great Day」なんかはまるでポール・マッカートニーのようで、まだまだ健在、と思わせるクオリティです。全体的に後期XTCにあったような比較的シンプルな捻りすぎない感じの楽曲の雰囲気もあって、毎度のように一度聴いただけではなかなか捉えられない魅力を携えています。要するに「また聴きたくなる」ということですね。

 

こんな感じの連続技は以前のVol.8までリリースされたデモ集『Fuzzy Warbles』を想起させます。作品のリリースの仕方も捻くれていますが、それでもいい。期待して次のリリースを待ちたいと思います。