カーネーション『Turntable Overture』

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カーネーションの新作がリリースされました。メンバー御二方ともコロナに感染したとのニュースを見た時にはとても心配しましたが、こうして無事リリースされたのはめでたいことこの上ない。加えて良作です。

 

音が太いですね。バンドが3ピースになった時にも感じましたが、今回はそれに輪をかけて太くなっているような気がします。初っ端の「Changed」の印象が強いからかもしれませんが、前に押してくるようなベースの音が全般にわたって作品を引っ張っているように思います。

 

音楽に対してストイックになっているし、不思議と年末に近いからそんな風に聴こえるのかもしれない、などと考えながら聴いていますが、丁度先日思い立って聴いた06年リリースの作品『Wild Fantasy』の「Soul Power」にも似た、グルーヴするんだけれどもポップな感じ。

 

近作の出来が非常に良くて、加えて35周年のイベントも間に挟んでの4年ぶりのリリース。時代がパンデミックになったから何か変わったかというと何も変わらないでただそこに居てくれる。その力強さに励まされるし、前進するパワーが漲っている。しかも自然体で。これがカーネーションの凄いところだと思います。