ムーンライダーズの2020年ライブも配信リリースされました。CDやブルーレイが高くてちょっと手が出なかったのでこれは嬉しいリリースです。配信様様ですね。
2020年の中野サンプラザでのライブは配信でも観ましたし、その後のWOWOWでの放送も楽しみました。従って充分鑑賞できているんですが、やはりそこでの岡田徹さんのご様子が当時から気になっていました。スタッフの介助で少し歩くのも覚束ないご様子でしたので「もしや」と思っていたんですが、案の定その後転倒されて入院してしまった。しかし今年のライブの前日に退院されて復帰。結果、感動的なステージとなった訳です。
かしぶちさんの時にも思いましたし、昨今の高橋幸宏さんや坂本龍一さんのご病気の際にも感じましたが、改めて年齢的にそろそろきつい時期に差し掛かっている。だからこそ、カウントダウンで制作に燃える、という側面もありますが、やっぱり親戚を失うようで悲しくて怖いですね。
ムーンライダーズのこの2020年のライブは部分的には「ガラスの虹」や「卒業」といった渋い選曲はあるものの、基本的には復活ライブなので定番曲中心。そのため、選曲による驚きは今年の45周年ライブの方が一枚上手です。更にこの後行われるクリスマスのライブがどのような形になるのか、また新作はどうなるんだろう、などと考えることができる幸せ。これがなかった。
ですので本当に復活は嬉しいし、信じられない。これを普通だと思ってはいけません。非常に特殊なことなんだ。崇拝するのは性に合いませんが、やっぱり感謝するべきなんだと思います。