オリジナル・ラブ『MUSIC, DANCE & LOVE』


傑作、傑作。オリジナル・ラブ渾身の30周年記念アルバム。これは最高ですね。

 

何といってもリズム隊がいい。ベース小松秀行、ドラム佐野康夫という布陣は『風の歌を聴け』の時代が復活している訳で、これは悪いはずがない。ここへ来てオリジナル・ラブは何度目かのピークに達しています。

 

特に前半の「優しい手」「フェイバリット」「ソングライン」の3連発が素晴らしくて、久々にグルーヴィーな展開が目眩く繰り広げられます。でも90年代のギラギラした感じというより抑制の効いた演奏となっている点も見逃せない。これが成熟というものですが、その裏にパッションがあるのがいいね。

 

田島貴男いわく、コロナのお陰で30周年が2、3年続いている、ということで初回限定の野音ライブ映像も含めて久々の祝祭感を味わいましょう。素晴らしい作品にまた出会えました。