スカート『SONGS』


先立つものが不足してきてしまったので、しばらく配信で作品を聴いていくことにします。

 

Spotifyはやっと聴き方がわかってきましたが、結局はかつてのレンタルCDのように様々な作品を試聴することができるのがメリットのように感じています。勿論それだけではなくて、BGMのように聴くこともできるし、プレイリストに気になった楽曲を放り込んでおくこともできますが、ヘッドフォンで作品に向き合うこともできる。その中から気に入ったものはいずれフィジカルで手にすればいい。そんな風に捉えています。

 

ただ、このスカートの新作は、本当はいつもラジオ番組で沢山いい曲を紹介してもらっているので、礼儀としてフィジカルで手にしてあげたかった。でも残念ながら経済的な問題で先送りとさせて頂くことにしました。誠に申し訳ない。

 

昨年満を持してリリースされた作品ですが、シングル集のような趣もあるとても賑やかな作品。今の澤部渡の勢いを反映した粒ぞろいの作品集です。タイトルも大胆にシュガーベイブと一緒。

 

ムーンライダーズのサポートメンバーとしても活躍されていて若手の中では頼もしい限りですが、以前からずっと気になっているボーカルのしゃくりについてはここでも部分的にではあれ健在で、ここが個人的にはどうしても気になってしまいます。鈴木慶一はよくて澤部渡はだめなのか?と考えるとどうかとも思いますが、ここは生理的なものなので致し方ない。

 

ただ、ムーンライダーズのライブでのボーカルは抜群ですし、歌い方は色々と変化していくものなので、ここは楽曲の質で判断していくべきでしょう。今回はどの曲もいいですが、中でも「架空の帰り道」がお気に入りです。演奏がカーネーションのようですね。佐藤優介はカーネーションのサポートもしているから当たり前かもしれませんが。。

 

充実の作品集ですが、まだいけると思います。もう一皮剥けると大化けする可能性を秘めていて、もしかしたらここが次の小沢健二田島貴男のようになっていく可能性があります。ブレイクする良心的アーティストという奴ですね。