フランク・ザッパ『Zappa / Erie』disc 3

3枚目からはエリーでの74年11月の公演が始まります。ここでのラインアップはヘルシンキ・テープスと呼ばれていて後に『You Can't Do That On Stage Anymore Vol.2』にも収録された公演メンバーと同じもの。ヘルシンキの公演が74年9月ですので、その2ヶ月後ということになります。従って楽曲構成も似通っています。

 

メンバーはコンパクトになって下記の通り。

フランク・ザッパ(vo,g)

ジョージ・デューク(kbd,vo)

トム・ファウラー(b)

ルース・アンダーウッド(per)

ナポレオン・マーフィー・ブロック(vo,ts)

チェスター・トンプソン(ds)

 

編成は少なくなりましたが強烈な演奏力ですのでその後の『One Size Fits All』に繋がる熱気が持続しています。ザッパが風邪をひいている中での公演なので若干締まりが悪い瞬間も見受けられますが誤差の範囲です。

 

disc1,2との違いはルース・アンダーウッドがいるかどうかで、この人の存在如何によって楽曲構成が変わることが分かります。当時のザッパの音楽にはパーカッションが不可欠だったんですね。改めてその比較ができるという意味でもこのボックスは貴重な記録となっています。