リトル・フィート『Waiting For Columbus (Super Deluxe Edition)』disc 1 Original Album

昨年リリースされたリトル・フィートの78年ライブ作品の拡大版8枚組ボックス。こちらも当時迷いに迷って購入を見送りましたが、そんな時の強い味方が配信です。

 

購入検討時は再発CDを聴き返してみたり、それこそ配信で流して聴いてみたりもしましたが、単価の高いボックスに手当たり次第に手を出す程余裕もないので一度は諦めました。でもこうして配信にもヘッドフォンで向き合うことはできる。それで充分だと思います。

 

基本的には77年のツアー音源をまとめたものが本作のベースになっていますが、選曲がベスト盤的なものになっているので聴いていて楽しい。そしてライブならではのグルーヴが加わった楽曲もあるのでやはり聴き逃せません。

 

よくラジオでかかるのはヴァン・ダイク・パークスがホーンアレンジを手がけた「Spanish Moon」ですが、確かにカッコいい。でもそれだけではなくて全編にわたって素晴らしい演奏です。とにかくリトル・フィートは演奏力がダントツなんですよ。はっぴいえんどがサード・アルバムの録音でロスに出向いた時に目撃したのが『ディキシー・チキン』の録音風景だったそうですが、その演奏力の高さにたまげた、という話が伝わっています。こうして追体験しても凄いので、実際には卒倒する程凄かったんでしょうね。