最近ステレオラブの諸作をずっと聴き返しているんですが、初期の作品は『エンペラー・トマト・ケチャップ』までしか遡っていなかったので、まずはそのひとつ前の本作を手にしました。94年リリース。
ステレオラブは一連の作品がデラックス・エディションで再発されていて、当時手にするか非常に迷いました。そうこうしている間に『エンペラー・トマト・ケチャップ』のデラックス・エディションは日本盤が売り切れてしまっていて、少し残念。ただ、本当にそこまで必要なのか、と問いただすためにもまずは初期作品を聴いてみることにしました。
まだジョン・マッケンタイアの魔法はかかっていないので、基本的なテイストはギターが鳴り続けるアヴァンギャルドなポップス、という風合いです。とはいえクラウト・ロック寄りのアプローチや折り重なる旋律などは既に登場していて、安心して身を委ねられるクオリティを有しています。
後は残りの初期作品をチェックして、再度一連の作品を聴き返せば充分かな、と考えているところです。でもこんな感じでカーネーションのデラックス・エディションもスルーしてしまって後悔したので、さてどうするか。贅沢な悩みを抱えつつ、今年も暮れていきそうです。