フィッシュマンズ
97年リリース。実質的なフィッシュマンズのラストアルバムです。このアルバムはもう宇宙と交信していますね。 世田谷が宇宙と直結している。この感覚は2001年にコーネリアスが『POINT』をリリースした際に「From Nakameguro to Everywhere」と宣言していた感…
やっぱり1曲35分というのは強烈で、この作品がターンテーブルに乗る機会は左程多くはありませんでした。しかし、それくらい当時のフィッシュマンズは突き抜けていたし、そのピーク状態はそんなに長く続くものではない。 テイスト的にプログレというよりも昨…
いつも『空中キャンプ』を聴くときには最初から通して聴くことにしていますが、それはやはりこのアルバムが全体でひとつだからだと思います。 一番最初に聴いた時もそうでしたが、今聴き直してみても始まりはスッと何気なくスタートする感じがあって、「一体…
フィッシュマンズの95年リリースライブ盤。ライブ盤とはいえ、実際にはかなりリミックスが施されているので、実質的にはライブ音源をソースとした新作、というよりベスト盤的な趣です。 この翌年に『空中キャンプ』がリリースされる訳ですが、自分が最初にフ…
94年リリース4作目。大分ここでも音が変わってきました。 エンジニアのZAKが全面的にプロデュースに関わり始めて、音が彼方の方向にぶっ飛ばされてきた。これがこの後のフィッシュマンズを孤高の存在へと高めていく、本当に彼岸の音楽のようになっていきます…
93年リリースの3作目。90年代がどういう時代だったか、それが分かってくるのは世紀も変わる頃、99年から2000年くらいにかけて東浩紀を発見してからのことでしたが、93年当時はそのヒントも全くなくもがいていた時期でした。 そんな中で唯一ヒントをくれたの…
フィッシュマンズの固め聴きに入りたいと思います。まずは91年リリースの1st。 フィッシュマンズは『空中キャンプ』と『宇宙 日本 世田谷』だけ聴いていればいいと思っていましたが、それは後の評価のみを見て自分で確かめていない聴き方だったと思います。…
2枚目は3曲しか入っていないんですが、やはりラストの40分を超える「Long Season」に耳を奪われます。 フィッシュマンズには2つの側面があると思っています。ひとつは快楽性の高いグルーヴに身を委ねる動物的な側面、もうひとつは歌詞内容を含めて90年代のど…
フィッシュマンズはずっと『空中キャンプ』と『宇宙 日本 世田谷』だけを聴いてきましたが、折に触れて時代がフィッシュマンズを振り返る機会が多くて、このラスト・ライブを収めたアルバムもラジオで耳にしてチェックしていました。 中古では既に高値が付い…