2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 4『The Man Machine』

78年リリースの出世作。これ、YMOデビューと同じ年ですか。今から丁度40年前。YMO結成40周年記念イベントはどうやらなさそうですが、『人間解体』と同じ年だというのは本当に感慨深い。 でもって内容的にはドテクノポップの定番、ということで「The Model」…

ムーンライダーズ『時代はサーカスの象にのって'84』

寺山修司のロック・ミュージカル用に鈴木慶一が製作したサウンドトラックが再発されました。演奏はムーンライダーズなのでアーカイヴの一環としての再発ですが、ほとんど鈴木慶一のソロのような感じですね。 84年なので時期的には『アマチュア・アカデミー』…

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 3『Trans - Europe Express』

3枚目。どのディスクも収録時間が短いですが、本作に至っては24分というコンパクトな長さ。また、実際の作品とはAB面が入れ替わっている曲順となっています。 昨日の疲れからか、聴いているとまるで子守唄のようで、繰り返される電子音の心地よさに眠気が襲…

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 2『Radio - Activity』

「日本でも放射能」ということで、表題曲がこんなにも長生きするとは思いもしなかった75年作品のアップデート版です。 このアルバムはアナログで持っていましたが、その内容のプリミティヴな「怖さ」に自ずと耳は遠のき、ずっと聴かずにいた作品でした。それ…

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 1『Autobahn』

輸入盤4割引に目が眩んで遂に手にしてしまいました。昨年リリースされたクラフトワークのボックスとなります。しばらく迷いましたが、やはり映像だけ観ても伝わらない、というより映像ものはリピート性に乏しいので、何故か繰り返し観ることが少なくなって…

サンディー&ザ・サンセッツ『ララララ ラブ』

こちらも初聴き。86年リリースですので『マーシー』まであと4年ということになります。 思い切り時代を感じさせるデジタル系のポップスですが、細野晴臣やデヴィッド・シルヴィアンなんかも参加していて、まだ華やかだった頃の残り香がほのかに感じられます…

坂本龍一『UF』

坂本龍一のベスト盤で唯一手を出していなかったのがこの映画音楽集です。映画音楽にはどうしても抵抗があって、本来の音楽作品というより映画作品の添え物のような印象が拭えずにいたのが主因ですが、ここ最近の坂本龍一のピアノ演奏による過去作品の再解釈…

スモーキー・ロビンソン『Being With You』

ここ最近、Music Airで放映している「ジュールス倶楽部」をよく観ていますが、先日の放送でスモーキー・ロビンソンがトークゲストで出演していました。放映時代が90年代なのでかなり前の映像ではありますが、それでも既にモータウンの伝説上の人物のように扱…

ドリス・トロイ『Doris Troy』

ジャッキー・ロマックスといいビリー・プレストンといい、アップルはソウル系のアーティストを積極的に世に紹介していた、というよりジョージ・ハリスンがその傾向が強かったように感じます。ポールの場合はメリー・ホプキンだったりする訳で、ジョージに関…

高橋幸宏『A Sigh of Ghost』

97年の作品。これでオリジナルアルバムはほぼコンプリートとなりました。作品自体も非常にいい作品だと思います。 ドラムンベースの色合いが濃いのは時代を感じさせますが、楽曲自体がとても余裕があって良い。90年代後期にこんなに作品がフラットで充実して…

高橋幸宏『Time And Place』

先日90年代の高橋幸宏を聴き返しましたが、こちらは83年リリースのライブ盤。アナログでは持っていましたが、CD再発の際にはスルーしていました。何度か中古で見かけた際にもつい手が伸びずにいて、今回やっと入手した次第です。改めて聴くとやはり色々と発…

『Apple Records Box Set』bonus disc

ラスト!ボーナストラック集ですが、これはバッドフィンガー、メリー・ホプキン、ジャッキー・ロマックスに限って収録しているという2枚組ものです。 特にメリー・ホプキンなんかは「悲しき天使」の各国語バージョンが4曲も入っていたりしていて、これはち…

『Come And Get It The Best of Apple Records』

Apple Boxも終盤に差し掛かってきました。こちらはベスト盤になりますが、こう暑いと聴いていても頭がボーッとして来ます。 結局はビートルズ関連の作品を管理する団体と化したアップルレコードはその青春時代にこうした瑞々しい才能をほとんどメンバーの人…

ジェームス・テイラー『James Taylor』

アップルといえばジェームス・テイラーの1stが出ていたことで有名ですが、やっとここで聞けました。凄い!もうこの時点で完成されている。 1stがそのアーティストの全てを物語るというパターンの作品は数多あれど、このJTについても思い切りそれが当てはまっ…

ジョン・タヴナー『The Whale / Celtic Requiem』

こちらも二度と聴かないであろう、現代音楽の2 in 1作品。アップルはこんなところにまで触手を伸ばしていたんですね。現代音楽、しかもオペラということで、一体誰が聴くのだろうと思う訳ですが、ある意味坂本龍一の音楽の一側面もこんな感じではあるし、音…

ラダ・クリシュナ・テンプル『The Radha Krisna Temple』

ヒンズー教の宗教音楽ということでかなり難易度の高いものを想像していましたが、意外と普通のポップスに仕上がっていて少し安心しました。これもジョージ・ハリスンのプロデュースの賜物でしょうか。 「ハリ・クリシュナ」みたいな言葉はジョージの「My Swe…

ビリー・プレストン『Encouraging Words』

果たして今回のアップルレコードのボックスセットがなかったらビリー・プレストンのアルバムを聴いていたかどうか、あるいはジョージ・ハリスンがプロデュースしなかったらこの作品を聴く人がどの位いたのか?そんな風に考えると少し寂しくなってしまいます…

ビリー・プレストン『That's The Way God Planned It』

解散直前のビートルズがゲット・バック・セッションで最悪の関係性にあった時に、メンバーの潤滑油のような存在として場を和ませ、演奏の幅も広げた立役者がビリー・プレストンですが、アップルにも2枚の作品を残していて、その内の1枚が69年リリースの本…

モダン・ジャズ・カルテット『Under The Jasmin Tree / Space』

このアップルBOXがなかったら恐らく聴くことはなかったであろうジャズのアルバム。ジャズはマイルス以外は手を伸ばせていないのが現状ですが、一時期熱心に貸してくれた先輩の影響で、若干聴きかじったくらいで、本格的には傾倒していません。 従って、今回…

ジャッキー・ロマックス『Is This What You Want?』

アップルがそうはいっても偉いなあと思うのは、こうしたアーティストをきっちり輩出していることだと思うんです。ジャッキー・ロマックスは青山陽一のツイートを見て2ndと3rdを既に入手済みでしたが、この1stは初めて聴きました。そしてそれがアップルから出…

メリー・ホプキン『Earth Song / Ocean Song』

メリー・ホプキンの2作目はトニー・ヴィスコンティの全面プロデュースで普通に聴けるフォークアルバムになっています。果たしてそれ以上のものがあるかというとあまり無いように思いますが、やはりストリングスのアレンジが目立つ。その上で、ロイ・ウッド…

メリー・ホプキン『Post Card』

アップルの歌姫、とのことですが、冒頭の「悲しき天使」は元々ロシア民謡で、かつ発売当時大ヒットしたそうなので聴いたことはある、という感じの印象のポール・マッカートニー全面プロデュースの1st。 何となく感覚的には大滝詠一がプロデュースしたシリア…

バッドフィンガー『Ass』

アップルでの最終作ははっぴいえんどで最後鈴木茂が活躍したのと同じように、ジョーイ・モランドが活躍する作品です。その位、メインソングライターのピート・ハムとトム・エヴァンスが病んでいたのでしょう。悲劇のグループというのはこの2名がその後自殺…

バッドフィンガー『Straight Up』

これがバッドフィンガーの最高傑作ですが、ここにトッド・ラングレンが関わっているというのがやはり誇らしい事実です。決してメンバーと折り合いは良くなかったようですが、このクリアな音像と凝ったプロダクションは唯一無二だし、正直ジョージ・ハリスン…

35年目のカーネーション『SUNSET MONSTERS』

行ってきました!久々の野音。カーネーションの35周年記念ライブです。16:30開演で終了が20時過ぎですので、およそ3時間半のステージでした。進行は淡々としていて、この辺りがムーンライダーズの鈴木慶一と比較するとシャイな一面が垣間見れてしまう。ゲス…