奥田民生

奥田民生『サボテンミュージアム』

奥田民生の新作はバンドサウンドが復活しているとの噂。これはもしやひとり単独演奏からの揺り戻して、かなり熱量の高い演奏が期待できるのでは、と思って期待して聴きました。 収録時間はトータル11曲で38分強と短め。ということは1曲あたりが短いというこ…

ユニコーン『シャンブル』

先日ケーブルTVで何気なしに映画を観ていたらエンディングテーマで流れてきたのが本作に収録されている「サラウンド」でした。もしかして奥田民生かな?と思いましたが知らない曲。実は奥田民生は聴いていてもユニコーンは敢えてノーチェックなので、知らな…

奧田民生『comp』

消化試合のような05年リリースのミニアルバム。基本的にリフ一発のラウド系ですが、特にこれといった目玉曲もなく、印象も薄い作品です。 前作の『LION』が傑作だったので、今ここで何故にこの作品をリリースしなければいけなかったのか、当時は大いに疑問で…

奧田民生『E』

ラウドな印象が残る02年作品。「ヘヘヘイ」だけが突出しています。 次作の『LION』が非常にいい出来なので相対的に本作の粗さが目立ってしまいますが、必要以上に轟音で楽曲がついて行ってない。間に挟まるインタールードにも迷いを感じますし、全体としても…

奧田民生『GOLDBLEND』

90年代を過ぎてからの奥田民生は若干の安定感と失速、そしてメジャーフィールドで活躍しながらマニアックな音楽をポップなオブラートに包んで世間に届ける術を身につけて孤独な作業に没頭するに至る、という経緯を辿っていきます。2000年にリリースされた本…

奧田民生『股旅』

奥田民生はXTCとビートルズしか聴かないという話を聞いたことがありますが、さすがにそんなことはないでしょう。とはいえ、ビートルズの遺伝子を現代に引き継ぐ重要なアーティストであることは事実だと思います。 このアルバムはソロデビュー後の気負いも抜…

奧田民生『Failbox』

97年発表のミニアルバムですが、ここで奥田民生は吹っ切れたような気がします。非常にクオリティの高い作品で、必殺の名曲「それはなにかとたずねたら」が収録されている。もうそれだけで素晴らしいことです。 ソロデビュー後、他との交流試合も経て自らの立…

奧田民生『30』

この2ndでは「人の息子」と「悩んで学んで」という突出した名曲が際立っています。全体的にはアルバムとしてのトータリティにやや欠けるきらいがあって、緩急織り交ぜた印象を残す。かつ必要以上にエコーがかかった音像も没頭にブレーキをかけます。 しかし…

奧田民生『29』

奥田民生の作品にはハレとケが同居している感があります。どの作品もテンションMAXで全編を突き通すのではなく、インターバルが存在している。敢えてそのようにしているのかどうかは不明ですが、この1stもそうした感が強い。 キャリアを通して皮肉にも最大の…

奥田民生『LION』

奥田民生という人はマニアックな音楽をメジャーなフィールドで絶妙なバランスをとって発表し続けている希有なアーティストだと思います。 その中でもこの作品は頭ひとつ抜けている。冒頭の「ライオンはトラより美しい」なんかは徹底的にカッコいい曲ですね。…

奥田民生『O.T. Come Home』

3年ぶりの新作ですが非常にいい出来ですね。前作の単独公開録音から一転、スタジオに入って、やはり単独で作り上げた作品。たったひとりでグルーヴを出していく。 奥田民生も石野卓球もそうですが、同年代のアーティストは緩やかに原点回帰していて、上の世…

WORLD HAPPINESS 2013

結局皆勤賞となってしまった。 YMO不在のため当初は行く予定じゃなかった今回のWORLD HAPPINESSですが、急遽娘と一緒に行くことになってしまいました。でも結果オーライ。YMOも結局出てましたし、意外と粒揃いの一日で楽しめました。とはいえ暑かった!年々…

奥田民生『拳を天につき上げろ』

昨年リリースされていたシングル。箱根駅伝はサッポロの提供なのでこの曲を使ったCMが沢山流れていましたが、いつものような民生節で安心します。カップリングの曲はフェス会場で公開宅録で作った曲じゃないかな。これTVで観ました。曽我部恵一がコーラスで…

奥田民生『Better Songs of The Years』

2枚組が続く。 08年に出たこのB面集はずっと気になっていた。最近通勤中に奥田民生をよく聴くので、今回ついでにと思い久々に寄ったユニオンで見てみると何と3セットも在庫が待ってくれていた、さすがに3500円は高いが1200円なら・・ということで購入。XTCで…

奥田民生『OTRL』

こちらもやっと手にした新譜。公開録音の音源をこれも公開で宅録したという、プロセスに焦点を当てるととんでもない試みのアルバム。でも音の方は安心し切ってしまうような奥田節で、品質保証されているブランド品みたいだ。あってもすぐには気付かないが、…

奥田民生『Fantastic OT9』

なかなか聴けないでいたが、やっと通して聴いてみた。05年の『comp』はミニアルバムのような形式だったので、フルアルバムとしては04年の『LION』以来ということになる。 その『LION』が出色の出来だったので、その後の『comp』で若干拍子抜けしたが、今回は…

奥田民生のベスト

暫く前に奥田民生のベスト盤が出た。 飄々として自信家。マニアックでありながら売れ線。ということで、騒がれ方がYMOに似ていると思っている。 昔、サウンドールというふざけた雑誌があり、幼い私は情報源として活用していたのだが、このあたりのミーハーな…