2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

石野卓球『TITLE #1』

何故か最近四つ打ちのテクノに耳が回帰していて、石野卓球の過去の作品を聴き返したりしていました。そんな中でゼロ年代の作品を聴いていなかったことを思い出し、まずはひとつ手にした形になります。こちらは04年の作品。 少しシリアスな印象があったのと、…

ハービー・ハンコック『Speak Like A Child』

68年録音作品。録音メンバーは下記の通りです。 ハービー・ハンコック(p) ロン・カーター(b) ミッキー・ローカー(ds) サド・ジョーンズ、 ピーター・フィリップス(horns) 表題曲がとても聴きやすかったので手に取りましたが、理由は構成にありました。基本的…

カーティス・メイフィールド『Give, Get, Take And Have』

カーティス・メイフィールドの76年作品。前作が名盤と謳われている『There's No Place Like America Today』なので、その影に隠れてしまって非常に地味な印象を与えるアルバムです。ジャケットも暗くて良くないですね。 パッと見が印象に残らないので自分も…

山下達郎『GO AHEAD!』

78年作品。山下達郎は本作収録の「Bomber」が大阪のディスコでブレイクしたことでやっと売れたと言われています。ずっと最初から売れているようなイメージがありますが、70年代は結構苦労していた。実際に自分も一番最初に山下達郎の音を耳にしたのは「ライ…

トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 3

ラストはDVDとなります。映像で観ると比較的バンドがコンパクトな編成であることが分かります。6人編成ですね。 トッドのライブは毎回そうなんですが、少ない人数でもコーラスワークが素晴らしくて、楽器を演奏しながらメンバーが皆器用にコーラスもこなす。…

トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 2

2枚目がコンサートの第2部になります。こちらに若干このツアーの個性が出てきます。 来日公演で演奏された「I Don't Want To Tie You Down」がこちらのセットリストに入っていないのが甚だ残念ではありますが、それでも『A Cappella』からの「Honest Work」…

トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 1

トッド・ラングレンのライブ盤がリリースされました。これは待望。CD2枚+DVDの3枚組となります。 トッド・ラングレンが活動50周年を総括したライブを行うというニュースを聞いて、楽しみにしていた反面、当時公私共に不安定だったために随分と迷ってチケッ…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 5

ビーチ・ボーイズのBOXもラストとなりました。5枚目は未発表音源を集めたディスクですが、興味深いのは当時ソロ作品を録音していたデニス・ウィルソンの音源です。 デニス・ウィルソンはソロ作品『Pacific Ocean Blue』を77年に発表しますが、もう既にこの頃…

ムーンライダーズ『Happenings Nine Months Time Ago in June 2022』

ムーンライダーズの新譜が出ました。インプロのアルバムという触れ込みでしたので、どんな感じになっているかワクワクして聴きましたが、ある程度想定通りとはいえやっぱりこれを今出すのは凄い。 前作が11年ぶりの復活作で、その最後の曲「私は愚民」で後半…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 4

4枚目は『Surf's Up』のセッション音源。贔屓目かもしれませんが、こちらの方が圧倒的にいいですね。 収録楽曲が優れているので言うまでもないんですが、バックトラックの音のひとつひとつも美しい。そしてやっぱり別格なのがブライアン・ウィルソンの楽曲で…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 3

3枚目は『Sunflower』のセッション音源が延々と続きます。 『Sunflower』はいいアルバムですし楽曲も粒揃いなので、こうしたバックトラックのバージョンも楽しく聴けますが、それでもここはやはりマニア向けでしょう。普通の人には耐えられない。 例えば自分…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 2

2枚目は『Surf's Up』の関連音源を集めたもの。とにかくこの『Surf's Up』という作品は素晴らしくて、ブルース・ジョンストン必殺の「Disney Girls」とブライアン・ウィルソンの「'Till I Die」にとどめを刺されます。「'Till I Die」は今日聴いてもあまりに…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 1

次のボックス・セットはビーチ・ボーイズにいきたいと思います。こちらは2021年にリリースとなった70年作品『Sunflower』と翌年の『Surf's Up』の頃の音源を集めたもの。発売当時はさっぱり売れませんでしたが、とてもいいアルバムで自分も折に触れて耳を傾…

フランク・ザッパ『Zappa / Erie』disc 6

ラスト。76年11月のエリー公演の続きとなります。ここでのポイントはやはり冒頭の「Black Napkins」でしょうか。 18分もありますが、元々は76年のアルバム『Zoot Allures』に収録されていた強烈なギター・ソロ作品として楽しんでいた楽曲でした。そこでの音…