4枚目は『Surf's Up』のセッション音源。贔屓目かもしれませんが、こちらの方が圧倒的にいいですね。
収録楽曲が優れているので言うまでもないんですが、バックトラックの音のひとつひとつも美しい。そしてやっぱり別格なのがブライアン・ウィルソンの楽曲です。「'Till I Die」のバックトラックはそれだけ聴くと非常に前衛的。そこにあんなに美しいコーラスが乗るなんて。
そしてタイトル曲の「Surf's Up」の複雑さもやはり神業的で、他のメンバーの楽曲もこのアルバムでは非常にレベルが高いにも関わらず、この曲はもう別世界に行ってしまっています。凄い人なんだ、ブライアン・ウィルソンという人は。複雑で構築的で、かつ美しい。これは誰も敵わないでしょう。
未収録曲の中ではデニス・ウィルソン作の「(Wouldn't It Be Nice To) Live Again」が良かった。収録されていれば更にこのアルバムの価値は上がったことでしょう。ということでこの時期のクオリティの高さをまたもや証明する音源となりました。