Todd Rundgren

トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 3

ラストはDVDとなります。映像で観ると比較的バンドがコンパクトな編成であることが分かります。6人編成ですね。 トッドのライブは毎回そうなんですが、少ない人数でもコーラスワークが素晴らしくて、楽器を演奏しながらメンバーが皆器用にコーラスもこなす。…

トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 2

2枚目がコンサートの第2部になります。こちらに若干このツアーの個性が出てきます。 来日公演で演奏された「I Don't Want To Tie You Down」がこちらのセットリストに入っていないのが甚だ残念ではありますが、それでも『A Cappella』からの「Honest Work」…

トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 1

トッド・ラングレンのライブ盤がリリースされました。これは待望。CD2枚+DVDの3枚組となります。 トッド・ラングレンが活動50周年を総括したライブを行うというニュースを聞いて、楽しみにしていた反面、当時公私共に不安定だったために随分と迷ってチケッ…

ナッズ『Nazz』

遂に手にしたナッズの1st。68年リリースのトッド・ラングレンの原点です。この作品に既に後の代表曲「Open My Eyes」と「Hello It's Me」が収録されているというのは驚くべき事実ですが、荒削りながら音作りやコーラスの美しさ、といった要素は既にこの時点…

トッド・ラングレン『A Wizard A True Star... LIVE!』

ムーンライダーズの配信ライブの次はトッド・ラングレンのライブです。09年に行われた4thアルバム『A Wizard A True Star』の全曲再現ライブの映像と音声を2枚組にした作品。もうずいぶん前のライブになりますが、確か当時はWebで有料配信していたはず。こう…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Benefit For Moogy Klingman』disc 6

ラスト。ムーギー・クリングマンが亡くなって3日後のステージを収録した映像版ですが、いくつか気付くことがあります。 まず衣装がちゃんとしている。1月公演ではトッド・ラングレンなんかはボーダーのTシャツ姿で演奏していました。今回はサイケデリックな…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Benefit For Moogy Klingman』disc 5

5枚目は2011年1月公演の映像版です。在りし日のムーギー・クリングマン以下、往年のユートピア初期メンバーが動いて演奏している。それだけでも貴重な映像ですが、ムーギー自身はこれを最後に恐らく映像としては残っていないのではないでしょうか。最後の最…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Benefit For Moogy Klingman』disc 4

CDとしてはラスト。11月公演の後半ですが、冒頭の「Do Ya」は3枚目の最後と曲が被ってました。こうした基本的なミスがあるところも可愛らしいですね。 トッドの場合は、昨年来日してキャリア50年を総括するコンサートをやったばかり。散々迷って行かなかった…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Benefit For Moogy Klingman』disc 3

ユートピアのライブ3枚目。公演が行われた2011年11月18日はムーギー・クリングマンが亡くなって3日後のことだそうです。これはどう考えても公演自体はあらかじめ予定されていて、その直前に天に召されてしまったと考える方が自然でしょう。何ということか。 …

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Benefit For Moogy Klingman』disc 2

2枚目は2011年1月29日のニューヨーク公演の後半になりますが、「The Wheel」「The Last Ride」「Just One Victory」「Son of 1984」と70年代中期の従玉の選曲で、タイトルを見ただけで昇天しそうになります。 この辺りは2010年に『Todd』や『Healing』などの…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Benefit For Moogy Klingman』disc 1

ここ最近家の中で話しているのは、生活スタイルが昭和の頃に戻ってきている、ということです。かつて生活環境はそんなに便利ではなかったし、人もそんなにいなかった。いつからかそれが過剰に多くなって、過剰に便利になって。この変化は震災後にも一時期感…

ハーフネルソン『Halfnelson』

改名する前のスパークスが71年にリリースした1st。プロデュースはトッド・ラングレンです。これもずっと探していました。 スパークスは2ndをアナログで持っていましたが、何といってもこの1stを聴いてみたかった。冒頭の「Wonder Girl」こそ耳にしていました…

ナッズ『Nazz Nazz』

トッド・ラングレンが在籍したナッズの69年リリースの2nd。トッド・ラングレンは先頃来日しましたが、迷いに迷って結局自分はコンサートには行きませんでした。しかしながら、50年の活動を総括する内容、との触れ込み通り、内容は素晴らしかったようで、特に…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Live at The Chicago Theatre』

およそ一年前の2018年5月にシカゴで行われたユートピアのコンサートを収録したライブ盤が出ました。ブルーレイ、DVDに加えてCDもパッケージした4枚組。最近はこうした映像と音源を一緒にした商品が多くなってきましたが、やはり映像はリピート性が弱いので、…

ユートピア『REDUX '92 - LIVE IN JAPAN』

92年のユートピアの来日公演は五反田ゆうぽうとまで観に行きました。確か会社の同期と一緒に観たんですが、当時はいわきと長野からお互い駆けつけて堪能させて頂いた。これは88年に始まったトッド・ラングレンの一連のべアズヴィル時代の作品が再発されて、…

ナッズ『Todd Sings』

ナッズの作品群は機を見て探していますが、トッド・ラングレンが歌った未発表バージョンを集めた作品が出ていて、先日たまたま見つけました。以前も目にして気になっていたので、今回満を持して、というほどでもないですが入手した次第。 ナッズの音は本当に…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Live at The Fox 1973』

このライブ盤はユートピアの1st『トッド・ラングレンズ・ユートピア』の収録用に使われた音源の日のライブだそうで、1曲目の「Utopia Theme」がまさに収録バージョンに当たるそうです。しかし、それ以前に気になるのは収録曲。ここでは翌74年にリリースとな…

トッド・ラングレン『All Sides of The Roxy』disc 3

トッド・ラングレンのRoxyボックス3枚目は以前にリリースされた『Another Side of ROXY』と同一の内容なので新たな発見はありません。ただ久しぶりに聴いてやっぱりいい選曲だなあと感じました。 「Lady Face」がここで公式には初登場したのは言うまでもな…

トッド・ラングレン『All Sides of The Roxy』disc 2

2枚目はライブ後半になりますが、やはり音質が気になります。これだったら『Back To The Bars』を聴いた方がいいですね。音が単純に良いので。 ハロー・ピープルのライブが最後に聴けたり、トッドのMCが全て収録されていたりとメリットはそれなりにあります…

トッド・ラングレン『All Sides of The Roxy』disc 1

昨晩は旧友と久しぶりに会って沢山のパワーをもらいました。珍しく朝イチから近所を散歩してから聴いているのは、フランク・ザッパに続いてロキシーでのライブコンプリート音源がリリースされたトッド・ラングレンのボックスです。 3枚組ですが、基本はライ…

ナッズ『Nazz Ⅲ』

トッド・ラングレンの初期作品に確実につながる前身バンドの音をこれまで聴いてこなかったのはやはり勿体なかろう、ということでナッズの再発盤も折に触れて探していましたが、今回サード作品が見つかりました。リリースは70年。元々は2ndとの2枚組で企画さ…

トッド・ラングレン『White Knight』

ここ最近の御大の新作には落胆させられてばかりでしたが、今回は多くのゲストを迎えて久々に盛り上がっている作品です。何といってもドナルド・フェイゲンとの共作に目が行ってしまう訳ですが、ダリル・ホールやジョー・サトリアーニ、実の息子との共演なん…

トッド・ラングレン『Liars』

このアルバムを聴き直したのはライブ映像で本作収録曲の「past」が演奏されていたからです。これはなかなかいい曲だな、と思ってその所在がしばらく分かりませんでした。こんなところに隠れていたとは。その位思い入れのないアルバムですが、経緯としてはレ…

トッド・ラングレン『One Long Year』

トッド・ラングレンの節操のなさというのは、いい意味でいえばマルチな才能と表現することも出来て、70年代の初頭にはそれがひとつの魅力でもありました。しかし、作品として世に出していく際に、例えばフランク・ザッパのように多作で、かつ様々なライブ音…

トッド・ラングレン『With A Twist』

もうCDでは新作を出さないと宣言した舌の根も乾かぬうちにリリースされたボサノヴァのセルフカバーライブ。一体あの宣言は何だったのか。それともセルフカバーでライブだから別物なのか。様々な憶測を呼びましたが、普通にその後も新作が出て行くので、単に…

トッド・ラングレン『Up Against It』

97年の発売当時、これがCDとしてリリースされる最後の作品になるという触れ込みで世に出されたアルバム。実際はそうはならなかった訳ですが、結果的にミュージカルのためのオペラアルバムとして特殊な位置づけの作品として地味にその名を残すことになった作…

トッド・ラングレン『The Individualist』

95年にリリースされたトッド・ラングレンのインタラクティヴ・ミュージック第2弾ですが、印象はとても薄いものになっています。前作の『No World Order』で大分気持ちが離れてしまったので、御大ご乱心の続編という風にしか捉えられませんでした。 前作より…

トッド・ラングレン『No World Order』

御大の実験精神は70年代から脈々と続いていて、ここにも『Initiation』のB面すべてを使ったインストや『A Capella』でのサンプリングによる音の構築といった要素が窺えます。しかしながら、これはやっぱり企画倒れだし、時代の先を読み違えたアプローチだと…

トッド・ラングレン『2nd Wind』

前作『Nearly Human』の続編にあたるライブレコーディング作品。同様の手法はジョー・ジャクソンなんかもやっていますが、観客にも恐らくは緊張感を強いるものなのではないかと思います。拍手とかできないでしょうから。 正直言って冒頭の「Change Myself」…

トッド・ラングレン『Nearly Human』

88年にトッド・ラングレンのベアズヴィル時代の一連の作品がCDで再発された時期がありました。その時は来日もして、自分も少なからず衝撃を受けたんですが、この作品はその翌年にリリースされたもの。タイトル通り、生演奏を主体にしたアルバムで、その後の…