トッド・ラングレン『The Individualist. A True Star Live』disc 3

ラストはDVDとなります。映像で観ると比較的バンドがコンパクトな編成であることが分かります。6人編成ですね。

 

トッドのライブは毎回そうなんですが、少ない人数でもコーラスワークが素晴らしくて、楽器を演奏しながらメンバーが皆器用にコーラスもこなす。そして演奏が非常にうまい。この辺りがベテランのなせる技なのかもしれません。

 

それにしてもトッドはもう70代。元気だなあ。観客も年配の方ばかりですが、単純にロックが歳をとったということで、ファンの方も一緒に歳をとっていく。それでも音楽は続いていく。そこに新しいも古いもないんじゃないかなあ、もはや。

 

トッドが演奏中に見せるジャンプもここでは若干低めに決まっています。微笑ましいところですが、やはりこの演奏力はアルバム再現ライブに起因する面が大きいですね。興行として過去の楽曲を演奏するのは観客受けするんだろうと思いますが、それでもやっぱり冒頭に「Open My Eyes」「Hello It's Me」と畳み掛けられると、観ている人は「本当に今日は来てよかった」と思うんじゃないでしょうか。感動が伝わってくるようです。