2024-01-01から1年間の記事一覧

マイルス・デイヴィス『At Plugged Nickel, Chicago』

65年録音のこのライブ演奏は元々はVol.1とVol.2に分かれてリリースされていた作品です。2枚組の中古を見つけたので今回手に取りましたが、これは本当に凄い演奏。満を持して参加したウェイン・ショーターを抱える壮絶なクインテットです。パーソネルは下記の…

双六亭『双六亭漂流記』

最高最高!密かに待ち望んでいた双六亭の2ndがリリースされました。傑作ですね。カーネーションが90年代に置き忘れてきたもの、あるいはなかなか新作が出てこない青山陽一のエッセンスを継ぐものとして燦然と輝く素晴らしい作品に仕上がっています。 白眉は3…

ジェームス・ブラウン『Raw Soul』

JBのアルバムというのは寄せ集めのものが多くて、基本的にはシングル盤を中心に活動したミュージシャンという印象が強い。そのため自分もアルバムは一部の作品にとどめて、コンピレーションやライブ盤などをこれまでは聴いてきました。 とはいえ折角安く再発…

吉田美奈子『TWILIGHT ZONE』

77年リリースの吉田美奈子4作目。吉田美奈子もずっと聴かずにきましたが、ここ最近山下達郎を一気に聴き進めたこともあって、自然と耳がこちらに向いてきました。 「恋は流星」が入っていることで再評価が高まっているアルバムですが、勿論その曲は最高。加…

高橋幸宏『A Sigh of Ghost』

97年リリース作品。ここからはっきりとドラムンベースの影響が音に出ています。ある意味音の質感は80年代に戻ったかのようです。 実はEMIイヤーズというのは大人のポップス路線で行ったのは前半だけで、途中からは電子音楽への復活劇が描かれている。という…

高橋幸宏『Portrait with No Name』

坂本龍一の一周忌でメディアでは様々な特集がなされていますが、高橋幸宏の方は左程のイベントはありませんでした。ただ、このEMIイヤーズのリマスター再発が本当に良い出来栄えなのと、改めて聴き返してみて良い作品ばかりなので、とても嬉しいひと時を過ご…

シャイ・ライツ『(For God's Sake) Give More Power To The People』

シャイ・ライツの71年リリース3rd。ここでは「Have You Seen Her」が入っていることが重要です。 「パパパッ」とコーラスが入るところが可愛い曲ですが、何となく聴いたことがあるメロディなので、それだけで普遍性を持っていることが分かります。シャイ・ラ…

マーヴィン・ゲイ『Live at The London Palladium』

マーヴィン・ゲイの77年ライブ盤。『I Want You』リリース後のライブですが絶好調ですね。マーヴィン・ゲイはライブがあまり好きではなかったそうですが、それでもステージに上がればパフォーマーとしてベストを尽くす。非常に立派です。 なんと言ってもメド…

ザ・バード・アンド・ザ・ビー『Recreational Love』

ローウェル・ジョージの娘、イナラ・ジョージとグレッグ・カースティンによるユニット、ザ・バード・アンド・ザ・ビーの2015年リリース4作目。このユニットの作品はホール&オーツのカバー・アルバム以降、耳が遠のいていましたが、配信限定の作品も良かった…

トーマス・ウォルッシュ『The Rest Is History』

XTCの弟子筋にあたるパグウォッシュというバンドのリーダー、トーマス・ウォルッシュの1stソロ作品。ひっそりと昨年2023年の末にリリースされていたようで、恥ずかしながら知りませんでした。パグウォッシュは自然消滅したかと思っていたのでこれは嬉しい出…

アンディ・パートリッジ&クリス・ブレイド『Queen of the Planet Wow!』

アンディ・パートリッジの新作がリリースされました。クリス・ブレイドという人と一緒に制作をしているという噂は伝わってきていましたが、6曲入りのミニ・アルバムとしてのリリース。 タイトル曲がジャジーな印象だったのでどうかと思いましたが、1曲目の「…

スクイーズ『live at the royal albert hall』

95年にリリースされた『リディキュラス』というアルバムのツアー時のライブ音源が、その後にシングルカットされた作品群のボーナストラックに収録されていて、それらを日本独自編集盤として来日記念で97年にリリースした作品がこれ。ちょっとややこしいです…

キャプテン・ビーフハート『The Spotlight Kid』

キャプテン・ビーフハートのこの72年リリース作品は、比較的初期に手に入れたアルバムでした。理由はひとえにビートクラブでの映像が原因だったと思います。とにかくここでの冒頭曲「I'm Gonna Booglarize You Baby」は強烈だった。 www.youtube.com 本作は2…

XTC『LIVE IN BRUSSELLS 1982』

XTC

XTCのライブ音源がまたもやリリースされました。どんどん出てくるなあ。こちらはベルギーでの1982年3月7日の音源。以前にリリースされたオランダでの公演が3月8日だったのでその前日ということになります。ちょうど今3月なので42年前ということになりますが…

高橋幸宏『Fate of Gold』

95年リリースのこの作品は比較的聴き返すことの多い作品でした。意外といい曲が多くて、生楽器の比率が高いのもポイント。これ以降、スケッチ・ショウや『Blue Moon Blue』でのエレクトロニカ路線で復活するまでは若干低迷気味の時期を過ごしていた感覚です…

高橋幸宏『Mr. YT』

お陰様で今回の再発で定期的に高橋幸宏さんを追悼できる日々が続いています。3部作を中心にこれまでなかったくらいEMIイヤーズの作品を聴いてるんじゃないかなあ。改めて聴くと本当にいい曲が多くてびっくりしています。この魅力に気付くのが遅かった・・。…

ビル・エヴァンス『The Paris Concert Edition One』

79年録音作品。晩年のビル・エヴァンスも非常にいいですね。特にこのパリでのコンサートはずっと聴きたかったもの。 とにかく各楽曲のエンディングが素晴らしい。こんな風に終わっていいの?というクロージングが連発しています。しかしこれは果たしてジャズ…

カーネーション『ADAMSKI Live at GARDEN 2015.12.20』disc 2

2枚目。ここでの白眉は大好きな『GIRL FRIEND ARMY』のオープニング・ナンバー「Garden City Life」から「I LOVE YOU」「ROSE GARDEN」と続いていく3連発でした。この勢いのある演奏は素晴らしい。 カーネーションは元々演奏力の高いバンドでしたが、3ピー…

カーネーション『ADAMSKI Live at GARDEN 2015.12.20』disc 1

続いてカーネーションの2015年のライブ音源。こちらはシングル「アダムスキー」発売を受けて行われたツアーからのもので、時期的には『Multimodal Sentiment』の前、『SWEET ROMANCE』の後、といったタイミングになります。 そもそもこの2枚のアルバムの間に…

カーネーション『Live at TOKYO KINEMA CLUB 2009.4.26』disc 2

2枚目。ここではやはりこのライブの主軸となる楽曲「ジェイソン」が圧巻でした。驚異的にドラムがうまい。その後間髪入れずに「New Morning」を畳み掛けていくところが凄い。そしてそれに続くのは「ローマ・函館」ということで、この辺りの展開がこのライブ…

カーネーション『Live at TOKYO KINEMA CLUB 2009.4.26』disc 1

続いてこちらはカーネーションの2009年のライブ。時期的には『Velvet Velvet』の前、『Wild Fantasy』の後、というタイミングになります。 ここで起こった大事件はドラマーの矢部浩志の脱退ですが、後任に自ら指名したと言われている中原由貴の非常に素晴ら…

カーネーション『LOVE SUITE live at 大手町三井ホール 2020.12.4』disc 2

2枚目を聴いていてやけに『Love Sculpture』からの選曲が多いなあ、と思っていたら、この時点で発売20周年なんですね。きっとそれが原因でしょう。『Love Sculpture』を余り聴き込んでこなかったので、結構新鮮にそれぞれの曲を味わうことができました。 ラ…

カーネーション『LOVE SUITE live at 大手町三井ホール 2020.12.4』disc 1

カーネーションのオフィシャル・ブートレグ・シリーズはこれまで手を出さずにいましたが、ディスク・ユニオンの御茶ノ水店で店頭に置いてくれていたので今回一連の作品を聴いてみることにしました。 タイミング的には『Suburban Baroque』の後、『Turntable …

ムーンライダーズ『月面讃画 ムーンライダーズ・月面サマーツアー1998』

ムーンライダーズの1998年のライブ映像を入手しました。ここはミッシングリンクだったんですが、想像していたものとは少し違っていました。 『月面讃歌』というアルバムはムーンライダーズが一度作った楽曲を外部のミュージシャンに預けて全面的にプロデュー…

高橋幸宏『LIFETIME, HAPPY TIME 幸福の調子』

今回は「幸福」がテーマですが、当時のインタビューを見ると「カントリー・テクノ」という言葉が見つかります。ポイントとなっているのは徳武弘文の参加で、時折現れるギターの音がこの作品全体の温かさを演出しています。 ジャケットから連想される小津安二…

高橋幸宏『A DAY IN THE NEXT LIFE』

月一回、高橋幸宏のリマスター再発が行われていることで、定期的に追悼できるというのは非常にありがたいことで、亡くなってからはや一年が過ぎても、その作品に丁寧に触れることができる。購入することを決断してとても良かったと思っています。 この作品は…

cero『e o』disc 2 『Outdoors 2002 Live at 日比谷野外大音楽堂 2022.7.16』

ボーナスディスクとして野音のライブがブルーレイ・ディスクで付属していて、コンサート1本分を丸々味わうことができます。 冒頭の子供の鳴き声で既に癒されてしまいますが、こうしたアクシデントを包み込んでしまうような包容力がceroにはあるような気がし…

cero『e o』disc 1

昨年リリースされたceroの新作もフィジカルで買い直しました。配信で聴いた中で改めて入手した作品は今のところceroとフォンテインになります。 最初に聴いた時には掴みどころのない音に若干困惑しましたが、この静けさと中毒性にその後もしばらく耳を引っ張…

カーネーション『CARNATION 40th Anniversary "Carousel Circle" Release Tour』

祝!カーネーション40周年、ということでカーネーションの40周年記念ツアーの最終日に参加してきました。自分も含めて観客の年齢層は高めでしたが、ムーンライダーズと比べるとまだ若い女性がいたりして非常に華やかな客席でした。カーネーションの観客は女…

山下達郎『RIDE ON TIME』

このアルバムは以前に紙ジャケ再発盤を手にして聴いていましたが、その際にもコミュニティの方から「ご本人が音質上紙ジャケ再発盤を推奨していない」というコメントを頂いていて、少し引っ掛かっていました。今回他のアルバムも一通り聴いて、満を辞して02…