吉田美奈子『TWILIGHT ZONE』


77年リリースの吉田美奈子4作目。吉田美奈子もずっと聴かずにきましたが、ここ最近山下達郎を一気に聴き進めたこともあって、自然と耳がこちらに向いてきました。

 

「恋は流星」が入っていることで再評価が高まっているアルバムですが、勿論その曲は最高。加えて全曲初めて自作で、かつ山下達郎との共同でのセルフ・プロデュース。これは確信を持った音が鳴り響いています。

 

70年代の山下達郎の音がしている点も大きくて、浮遊感のあるソウル・ミュージックが次々と繰り出されていく。これは結構堪らないな。素晴らしい作品です。これを聴かずにここまできてしまったとは・・。

 

ローラ・ニーロ的な風情もあるのは、双方ともソウルに傾倒しているからでしょうか。それぞれボーカリストであることも大きい。ピアノの音に寄り添って静かな曲を歌う佇まいも少し似たものを感じます。

 

吉田美奈子の作品群は初期作品から順番に聴き進めていく形となっていますが、これはそのうち聴き固めした方がよさそうですね。ここへきてまたいい音楽を発見できたのは嬉しい限りです。