2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

電気グルーヴ『YELLOW』

今年2作目の新作。『J-POP』から半年で届けられたニュー・アルバムの佇まいは引き続き地味だ。もしかしたら前作より地味かもしれない。 ただ、後半の『湘南アシッド』『Area Arena』あたりにくるとインストの魔力が発生して、意外とノリが良くなってくるから…

口口口『TONIGHT』

クチロロの新作。オリジナルメンバーのひとりが脱退後の初アルバム。 クチロロはWORLD HAPPINESS でライブを見たが、実物の印象は緩くてある意味細野晴臣のトリビュート参加曲を引きずっているように見えた。実際は前作のブレイクビーツ路線に代表されるソリ…

Zappa, Beefheart & The Mothers『Bongo Fury』

高校時代からの友人同士が久々に組んだ75年リリースの作品。ここでの白眉は『Carolina Hard-Core Ecstasy』のギターソロに尽きる。 キャプテン・ビーフハートの傑作『Trout Mask Replica』でザッパがプロデュースを手がけ、『Hot Rats』で客演して以来の邂逅…

フランク・ザッパ『Shut Up'n Play Yer Guitar』

『黙ってギターを弾いてくれ』という81年リリースのザッパギターソロパートのみを集めた強烈な3枚組。6300円という凄まじい金額で破産寸前だ。オリジナル仕様の3枚組で再プレス。やっぱり、こうした濃いアルバムは35分程度で一息つきながら聴かないと失神し…

トッド・ラングレン『ARENA』

師匠の4年ぶり新譜。言われていたように「70年代のアリーナ・ロック」というキーワードで、以前はアルバムに1曲は収録されていたハード・ロック系のテイストがほとんどの曲に施されたアルバムだ。 注意深く聴くと『Courage』のようなメロウな旋律を持った曲…

あがた森魚『永遠の遠国の歌』

矢野顕子の『JAPANESE GIRL』はあがた森魚の『日本少年』への返答となっているそうだが、こちらもたまたま一緒に発見して購入した。傑作『永遠の遠国』のダイジェスト盤で既に廃盤。 一番最初に聴いたのは実はこれで、学生時代にJANISでレンタルした。そのた…

矢野顕子『JAPANESE GIRL』

30年時を遡って76年リリースの矢野顕子ファースト。中古で見つけてperfumeと同時に購入した。恥ずかしながら初聴。 前半はAMERICAN SIDEと銘打って鈴木茂に次ぐリトル・フィートとの共演。デビューからしてやることが伝説的だが、まったく引けをとらずにむし…

『perfume ~complete best~』

perfumeのブレイク前夜のベスト盤がDVD付で中古の棚に並んでいたので、処分したCDの買い取り金で購入。 冒頭の『パーフェクトスター・パーフェクトスタイル』がまず最高。転調でやられてしまう。続く近未来三部作といわれる中では『コンピューターシティ』が…

ザ・バンド『アイランド』

The Band 8連発がやっと終了。77年発表のラスト・スタジオ・アルバム。 色々言われる割にはいい曲がそろっている。『Let The Night Fall』『Christmas Must Be Tonight』『The Saga Of People Rouge』なんていい曲だし、『Georgia On My Mind』なんて泣かせ…

ザ・バンド『南十字星』

75年発表のThe Band 7作目。これは以前JANISで借りて聴いた。 抑制されてクリアになった音像は初期とは異なるが、曲は良い。テッド・テンプルマンにプロデュースされたキャプテン・ビーフハートの『クリアー・スポット』みたいだ。勢いや混沌は薄れたが、ス…

ザ・バンド『ムーンドッグ・マチネー』

73年発表の全編カバーアルバム。素敵なタイトルだ。 リラックスした演奏が聴けるが、大分魔力が薄れて薄味になってきた。楽しそうに演奏しているので、きっと本人たちは満足だったんだろう。各々の曲のルーツや背景を語れる程知識がないので端的に楽しむ他な…

ザ・バンド『Rock Of Ages』

72年発表のライブ盤。圧倒的なボリュームだ。 再発に際し、ボブ・ディランの飛び入りを含む10曲が追加され、丸々2枚組を1枚に納めたディスク1とボーナストラックのディスク2という構成。これにはびっくり。ほとんど3枚組じゃないか!制作側の深い愛情を感…

ザ・バンド『カフーツ』

71年発表のThe Band 4作目。冒頭の『Life Is A Carnival』を聴いた瞬間、「ここに僕の知っているThe Bandはいない」と思ってしまった。 アラン・トゥーサンにホーン・アレンジを依頼して制作されたこの1曲目は、いい曲なんだがイメージは違った。でもその後…

ザ・バンド『Stage Fright』

The Band70年リリースの3作目。手作り感覚が滲み出るのはここまでと言われている。 地味と言えば地味だが、幾分音が整理された感があるのはトッド・ラングレンの影響か。グリン・ジョンズとどちらのミックスなのか諸説あるそうで、詳細は不明だが、聴いた感…

ザ・バンド『The Band』

傑作といわれる69年発表のセカンド。これは好きなアルバム。ここまでは買い直し。 『The Night They Drove Old Dixie Down』が泣かせるが、基本線は地味で、聴き込まないと良さが分からない。というより、何かしながら聴いていると、はっとさせられるような…

ザ・バンド『Music From Big Pink』

ここからはThe Band8連発!まずは68年発表のファースト。 若い頃からおっさんみたいな風貌のThe Bandに妙な魅力を抱き始めたのはいつ頃だっただろう。ボブ・ディランを聴かない私にとっては余り守備範囲に入ってこないはずなんだが、恐らくは映画『ラスト・…

フランク・ザッパ&ザ・マザーズ『The Grand Wazoo』

ずっと探していた72年作の紙ジャケが再発になった。これはアナログで随分聴いた大好きなアルバム。 ザッパがビッグ・バンドを率いていた頃の作品で、短命には終わったが残した作品は素晴らしい。まるでオーケストラのように色々な楽器が鳴っているが、タイト…