2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

高野寛『A-UN』

デビュー35周年を飾る新作は外部にプロデュースを委ねた作品になりました。基本はセルフカバーで、かつ佐橋佳幸とDr.kyOnにアレンジは一括して依頼してしまう。この抜けの良さが最近の高野寛のいいところで、良い意味で肩の力が抜けてきた、年相応の進化の仕…

小沢健二『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』

小沢健二が動き出すと、周囲が動き始める。これは辛い時もあるでしょうが、勢いがある時は自走効果が働いて非常に前向きに回転し始めます。 今回でいえば満島ひかりとのデュエット、もっと言うとApple Musicとの連携が時代の後押しをしてくれていて、話題性…

カーネーション『Hurricane Festival Live & Document』

3ピースになってからのカーネーションのライブ映像です。こちらは2005年。3人編成になってからのカーネーションはとても演奏がタイトで、まるで別物のようです。ライブとしてもこちらの方が勢いがあっていいんじゃないかなあ。現在はドラムが抜けて2人編…

カーネーション『For Beautiful Columbia Years 1994-2000 The Booby Show And Clips』

今年結成35周年を迎えるカーネーションですが、過去の映像作品が手に入りましたので見返しました。本作はVHSでかつて購入しましたが、DVD化の際にはPV集とセットで2枚組になっていたんですね。知りませんでした。 タイトルにあるように、コロンビア期のライ…

ナッズ『Nazz Ⅲ』

トッド・ラングレンの初期作品に確実につながる前身バンドの音をこれまで聴いてこなかったのはやはり勿体なかろう、ということでナッズの再発盤も折に触れて探していましたが、今回サード作品が見つかりました。リリースは70年。元々は2ndとの2枚組で企画さ…

ビョーク『Utopia』

坂本龍一も絶賛していたビョークの新作。やっと聴けました。離婚以後に作った前作が重くて、かつ前々作も含めて最近は遠ざかっていたので、久々に聴く作品となります。 とにかくビョークの場合は作品を追うごとに重厚でシリアスになっていってしまって、最早…

鈴木さえ子『ノーライフキング・ノ・ミュージック』

鈴木さえ子のこのサウンドトラック作品は発売当初はスルーしていましたが、まさかここで活動そのものが停止してしまうとは思いもよりませんでしたので、その後ずっと気になっていました。今回、MIDIの再発で世に出回って来たので満を持して手に取りましたが…

フランク・ザッパ『Tinsel Town Rebellion

ずっと見過ごして来た80年代のザッパ作品ですが、よくよく考えれば『Shut Up'n Play Yer Guitar』は80年代なわけで、かつ本作にあるようにメンバーにはヴィニー・カリュータやスティーヴ・ヴァイもいる、ということで悪いはずがない。実際ここでも2曲目の「E…

双六亭『双六亭』

タマコウォルズの音沙汰がないなあ、と思っていたら、新バンドになっていたんですね。ニシイケタカシ、中原由貴をメンバーに擁するバンドの作品がリリースされていました。音は想像通りグルーヴィーでアーシー。とてもいい雰囲気です。 タマコウォルズの時の…