細野晴臣
細野晴臣がプロデュースしたロニー・バロンの78年リリース作品。再発されたのは知っていましたが、今回たまたま見つけたので手に取りました。 ロニー・バロンという人はドクター・ジョンの盟友であり、ニュー・オーリンズのピアノの名手。たまたま夕焼け楽団…
アルファ再始動に伴い、半世紀ぶりに蔵出しとなった77年制作の細野晴臣プロデュース作品。もうこれは音が最高です。言うことなし。 作家陣が細野晴臣に加えて山下達郎、吉田美奈子、矢野顕子、ということでもう当時の音が鳴っているわけですが、皆この時点で…
2021年に公開された細野晴臣の映画がパッケージ化されてリリースされました。公開当時も観に行きましたが、とても良かった。 2019年のアメリカ公演をベースにした内容ですが、基本的に音楽を主体として作られているので、映画というよりもライブを観覧するよ…
95年にリリースされたこの作品も中古でずっと探していましたが、過去に一度だけ見かけただけで、その時スルーしてしまって以来、見つけることはできませんでした。 細野晴臣のラジオ番組でゲストに来た水原希子が本作収録の「トロイ」を選曲していてとても良…
今回配信に手を伸ばしたきっかけがこの作品です。配信とアナログでのみのリリースでCDの発売が見送られましたので、ちょっと考えて配信の方へ舵を切りました。結果的に様々なボックスセットも聴けて正解だったんですが、やはりメディアの選択はコンテンツか…
結局昨日は細野晴臣の映画『SAYONARA AMERICA』を観に行ってしまいました。非常に良かったんですが、中でも印象的だったのがアメリカのファンへのインタビューで、その中にこの『Pacific』を100万回聴いた、という女性がいたことです。気になって早速spotify…
昨今は配信限定のリリースも増えてきたので、遂にspotifyを始めることにしました。きっかけは細野晴臣。この映画の主題歌もそうですが、今度リリースされる映画音楽集もCDでのリリースはありません。アナログと配信はある、ということでこれが入会のきっかけ…
最後はバッキング・ミュージシャンとしてはっぴいえんどのメンバーが参加した音源を集めたディスクです。これも、はっぴいえんどというバンドを立体的に捉える良い参考資料となっています。 ここで考えたことはたった一つ。「大滝詠一はフロントマンである」…
次は72年のライブ発掘音源。ここでの演奏は「拡散」がポイントだと思います。 冒頭から大滝詠一のソロ曲である「それはぼくじゃないよ」でスタートしますが、この72年4月のライブはほとんど大滝詠一のソロ・ライブと言い換えてもいい。「はいからはくち」は…
ここからは発掘音源となります。まだヴァレンタイン・ブルーと紹介されている頃の70年4月の演奏から始まりますが、この時点でまだ1stもリリースされていない。ごく最初期の録音からスタートして、全日本フォーク・ジャンボリーの音源へと繋がっていきます。 …
85年のはっぴいえんど再結成ライブは「ALL TOGETHER NOW」というイベントの一環として行われました。 冒頭の大滝詠一の「はっぴいえんどです」の一言で男性2名が失神して倒れた、という話は象徴的です。この頃にして既に生ける伝説となっていたバンドなので…
73年の解散コンサート。久々に聴きましたが、演奏が非常にいいですね。はっぴいえんどはスタジオ中心のグループでライブは今ひとつ、という評判があったようなんですが、ここで聴ける艶っぽい演奏を聴くと、そうした定説が偽りであったことを知ることになる…
はっぴいえんどのラスト・アルバムは既に解散が決まってからLAで録音された作品です。松本隆は「今回ぼくはドラムだけ叩く。茂以外には歌詞は書かない」と宣言していて、実際細野晴臣は自作の歌詞で楽曲を制作しました。しかし、大滝詠一が渡米してから「歌…
かつて新春放談で山下達郎が大滝詠一に向かって「風街ろまんは大滝さんの曲に始まって、大滝さんの曲で終わる、大滝さんのアルバムですよね?」と問いかけたのに対して、大滝詠一は「いや、これはやっぱり「風をあつめて」なんだよ」と答えていたのが印象的…
今回の一件を機に、04年にリリースされたはっぴいえんどのボックスを聴き直してみることにしました。当時散々迷った挙句、思い切って購入した8枚組のボックス・セットです。 最初は70年リリースのデビュー・アルバム。この作品はしばらく前に一度聴き返して…
四半世紀以上前に書いた「はっぴいえんど崇拝否定論」という文章が何故か結構読まれており、若気の至りで非常に恥ずかしい文章となっているため、部分的に書き直したりしていました。その上、自分ははっぴいえんど自体は大好きなので、当時の内容の訂正も含…
77年リリースの細野晴臣関連作品。収録曲の半分を細野晴臣が作曲しています。この作品も複数のラジオ番組で最近かかっていて手にした次第。存在は知っていましたが、これまで手を伸ばさずに来ました。 やはり基本は歌謡曲、ということで、ごく最初期の細野晴…
最後は映画です。公開時も観に行きましたが、そこでも感じたのはとても多彩でかつ演奏シーンが多いので非常にグッとくる映画だな、ということでした。細野さんの音楽自体が多彩なので、その歴史を辿っていくと自然と多彩な音楽映画になる。これはとても楽し…
50周年記念公演の際には、コンサートとは別にテレビで放送されていた音楽コント番組の舞台版も催されていました。こちらはBSでも放送されましたが、ラストのジョイマンとのコントがちょっと痛々し過ぎて、若干見るに耐えないなあ、と感じていたのが正直なと…
細野晴臣の映像作品が3タイトルリリースされました。まずはデビュー50周年を記念したコンサートの映像。こちらは以前にWOWOWで放送された内容と同じものになります。 このコンサートには確か応募して外れた記憶がありますが、もうそろそろちゃんと観ておか…
細野晴臣の2019年のLAでのライブ盤がリリースされました。ここ最近の活動は映像にはなっていましたが、音源としてリリースされるのは初めてなので、まずはめでたい。どうしても映像はリピート性に乏しいので、やはりここは音で欲しかった。 ご本人も語ってお…
89年リリースの作品が再発されました。今回も砂原良徳のリマスターです。ここが大きい。 この作品は非常に様々な要素が詰まったアルバムで、最初は「江差追分」から始まってアラブ音楽やアンビエントの要素なども散らつかせつつ名曲の「プリオシーヌ」で終わ…
昨年公開された細野晴臣のドキュメンタリー映画の主題歌が随分と前に配信限定でリリースされていました。最近は配信が軒並みサブスクになってしまってダウンロードの方法がよく分からずに手にできないでいたんですが、今回METAFIVEの新曲と共に無事スマホ経…
82年リリースの細野晴臣のソロ作品も砂原良徳の手によってリマスターされました。『はらいそ』と異なり、YMO活動真っ只中のソロアルバムですので印象に強く残っていますが、今回最大のチェック・ポイントにしていたのはゴースト音の処理でした。 先日聴いた…
「この次はモアベターよ」と言って終わる細野晴臣の78年リリース作品。その意味は今となってはYMOのことを指していたと分かりますが、位置づけ的にはトロピカル3部作のラストということになっています。でもこれはプレYMOですね。 砂原良徳のリマスターで再…
やっと聴き終えました。ノンスタンダードレーベルの集大成BOXセット。聴きごたえ、読みごたえがありました。時期的にも、位置づけ的にも曖昧な、ややもすると形のないものになりそうだったひとつのレーベルの歴史を、きちんと時代的に整理してその意味を位置…
細野晴臣のノンスタンダードレーベルのBOXセット、3枚目まで聴き進めてきました。 この3枚目で抱いた選曲に関する印象は「器楽的なもの」でした。5曲目の越美晴「リップ・シュッツ」からワールドスタンダード「音楽列車」、SHI-SHONEN「彼と仔犬とわたし」に…
2枚目に進みます。昨日聴いた1枚目で時代的な違和感がないと感じたのは、そもそも監修の鈴木惣一朗さんの選曲が「今聴いていいかどうか」という視点で統一されているから、という理由でした。その前提で聴き進めていきましたが、やはりご本人もインタビュ…
先週聴いた大滝詠一のライブが83年で、こちらは翌年84年から3年間存続した細野晴臣のノンスタンダード・レーベルのボックスとなります。 ワールドスタンダードの鈴木惣一朗さんの最近のお仕事はどれも力作ばかりで、今回も渾身の監修となっています。ブック…
細野晴臣の新譜は1stソロアルバムのリメイクでした。こんなことがあるとは思いませんでしたが、高橋幸宏も『サラヴァ』を歌い直したりしていますし、小坂忠も『ほうろう』を歌い直していますので、左程驚くこともないのかもしれない。しかし、これはリメイク…