細野晴臣
2012年でYMOの出演は最後となります。何度も書きましたが、WORLD HAPPINESSとしては前半の5年がYMOの出演した年なので、実をいうと後半は徐々に熱量が冷めていった。そして、その前兆はこの2012年のステージにあったと思います。 当時実際に観ていながら感じ…
2011年は震災の年なので開催が危ぶまれましたが、高橋幸宏の強い意志で開催に漕ぎ着けました。そして、その意を汲んで追悼の意味合いを含んだ火の鳥のビジュアルと、YMOの新曲にしてラスト曲の「Fire Bird」の披露へとつながります。 本ディスクに収録された…
1年飛んで2010年の映像。ここではpupaの演奏とYMOの演奏が収録されています。 pupaは何と3年連続で出演していて、かつこの日は曇り空で風も吹いていて、高橋幸宏本人もステージで言っている通り、これまでで一番気持ちいいステージとなりました。こうしたエ…
最後は映像版ですが、ブルーレイディスクで5時間も収録されているので、とてもいっぺんには観れません。ここはひとつ年代ごとに観ていくことにしたいと思います。まずは初年度の2008年から。 収録されているのはpupaの映像とHASYMOの映像となります。pupaの…
4枚目は2011年と2012年のYMOの演奏です。10年以上のWORLD HAPPINESSの歴史の中で、YMOが出演したのは実は前半の5年だけだった。そんなこともあって、後半では「もう今年で参加するのは終わりにしよう」と毎回どこかで感じていたことを思い出します。 WORLD H…
3枚目からYMOの音源に入ります。まずは2008年から2010年まで。2008年の段階ではまだHASYMO名義でしたが、前年にパシフィコ横浜で復活してから徐々に加速していった再始動の波がここへ来てピークに達しつつあって、演奏がとても充実しています。 やはり気づい…
ラストは映像版です。やはり映像ものはインパクトがありますが、一番目を引くのはやはり高橋幸宏のドラムです。上手い上手い。そして力強いですね。バネのある体から繰り出されるビートは唯一無二。結構スティックを振り上げているんだなあ、という印象を持…
ツアーも終盤に差し掛かってきて、こちらはニューヨークでのライブ音源となります。ボトムラインの音源は演奏に勢いがあって非常に好きなんですが、ここでのキーポイントは矢野顕子と渡辺香津美ではないでしょうか。 セットリストの中盤にボーカル曲を集めて…
初日のロンドン公演が余りに評判だったので、急遽ベルリン公演をキャンセルして再度ロンドンで追加公演を行った際の記録がこのディスクとなります。ご本人達もロンドンがお気に入りのようでしたが、実際に観客側が反応したのもロンドンだった。そしてその後…
3枚目はパリ公演。ロンドン公演から二日しか経っていないにも関わらず、演奏が安定してきています。 それにしてもやはり今回のミックスでベース音が強調されたことの効果は大きくて、主に2つのメリットがあると思います。1つは演奏の軸が安定して、座りの良…
2枚目はトランス・アトランティック・ツアーの初日、ロンドンでの公演です。当日は直前まで停電していてリハーサルもきちんとできない中でのスタートだったようですが、演奏はLAよりも熱が入っていてバッチリ。当時のロンドンが流行の最先端を行っていたこと…
YMOの79年海外ツアーのボックスがリリースされました。発表当初は購入を躊躇していましたが、発売が近くなるにつれて売切れが続出し、慌てて予約した次第。この人気にはびっくりしました。YMOファンは根強いですね。6月にはWORLD HAPPINESSの音源もボックス…
しばらく前の細野晴臣のラジオで鈴木茂がゲスト出演した際に、はっぴいえんど時代の大滝詠一未発表曲が見つかったので、今年再結成してニューアルバムを発表しよう、という驚きの構想が明らかになりました。 実現したら素晴らしいことですが、この10年前の矢…
公言通り翌年にも開催された矢野顕子とTIN PANによるさとがえるコンサート。2015年の公演ですので、既に10年前のことになります。こちらもBSで放送された映像を観ていたので初めてではないですが、やはり音として聴いても素晴らしい。この余裕がいいんですね…
映像版の方は以前にWOWOWで放送されたものを録画して観ていたので初見ではないですが、改めて観てみると大変に楽しめました。映像版の方にはMCが入っているのでより一層楽しい。矢野顕子の楽しいトークが存分に楽しめます。そもそもがおしゃべりと演奏が地続…
2枚目も絶好調ですが、1枚目と一緒で実は一番光っているのは鈴木茂の曲のような気がします。ここでは、はっぴいえんどの「氷雨月のスケッチ」を演奏していますが、イントロのギターが鳴った途端に70年代に引き込まれるような不思議な魔力を持っていて、それ…
82年に細野晴臣プロデュースでYENレーベルからリリースされたテストパターンの唯一のアルバムが再発されました。当時、さすがにここまでは手が出せなかったのできちんと聴くのは今回が初めてです。 80年代初頭のテクノポップの音が鳴っていて、もうそれだけ…
2014年に行われた矢野顕子とTIN PANのライブ盤第一弾。このコンサートはBSでも放送されたので録画して観ていましたが、発売当時に会社の先輩から強くお勧めされていたので、いつかは聴かねばと思っていました。少し単価が高かったので、発売された2015年には…
昨今のシティ・ポップの流行は止まるところを知りませんが、そもそもどの辺りに原点があったのかを考えると、96年のこのコンピレーションではないか、と思い立って久々に聴いてみました。 シティ・ポップの本格的な流行は世紀が変わってからだと思いますが、…
21年にリリースされた細野晴臣の映画音楽集。こちらは当時アナログと配信限定で出されましたが、まずはその時には配信を聴くきっかけになった作品でした。それが今やアナログレコードもこうして手にしてしまっている。結局メディアの変遷には敵わない、とい…
細野晴臣がプロデュースしたロニー・バロンの78年リリース作品。再発されたのは知っていましたが、今回たまたま見つけたので手に取りました。 ロニー・バロンという人はドクター・ジョンの盟友であり、ニュー・オーリンズのピアノの名手。たまたま夕焼け楽団…
アルファ再始動に伴い、半世紀ぶりに蔵出しとなった77年制作の細野晴臣プロデュース作品。もうこれは音が最高です。言うことなし。 作家陣が細野晴臣に加えて山下達郎、吉田美奈子、矢野顕子、ということでもう当時の音が鳴っているわけですが、皆この時点で…
2021年に公開された細野晴臣の映画がパッケージ化されてリリースされました。公開当時も観に行きましたが、とても良かった。 2019年のアメリカ公演をベースにした内容ですが、基本的に音楽を主体として作られているので、映画というよりもライブを観覧するよ…
95年にリリースされたこの作品も中古でずっと探していましたが、過去に一度だけ見かけただけで、その時スルーしてしまって以来、見つけることはできませんでした。 細野晴臣のラジオ番組でゲストに来た水原希子が本作収録の「トロイ」を選曲していてとても良…
今回配信に手を伸ばしたきっかけがこの作品です。配信とアナログでのみのリリースでCDの発売が見送られましたので、ちょっと考えて配信の方へ舵を切りました。結果的に様々なボックスセットも聴けて正解だったんですが、やはりメディアの選択はコンテンツか…
結局昨日は細野晴臣の映画『SAYONARA AMERICA』を観に行ってしまいました。非常に良かったんですが、中でも印象的だったのがアメリカのファンへのインタビューで、その中にこの『Pacific』を100万回聴いた、という女性がいたことです。気になって早速spotify…
昨今は配信限定のリリースも増えてきたので、遂にspotifyを始めることにしました。きっかけは細野晴臣。この映画の主題歌もそうですが、今度リリースされる映画音楽集もCDでのリリースはありません。アナログと配信はある、ということでこれが入会のきっかけ…
最後はバッキング・ミュージシャンとしてはっぴいえんどのメンバーが参加した音源を集めたディスクです。これも、はっぴいえんどというバンドを立体的に捉える良い参考資料となっています。 ここで考えたことはたった一つ。「大滝詠一はフロントマンである」…
次は72年のライブ発掘音源。ここでの演奏は「拡散」がポイントだと思います。 冒頭から大滝詠一のソロ曲である「それはぼくじゃないよ」でスタートしますが、この72年4月のライブはほとんど大滝詠一のソロ・ライブと言い換えてもいい。「はいからはくち」は…
ここからは発掘音源となります。まだヴァレンタイン・ブルーと紹介されている頃の70年4月の演奏から始まりますが、この時点でまだ1stもリリースされていない。ごく最初期の録音からスタートして、全日本フォーク・ジャンボリーの音源へと繋がっていきます。 …