細野晴臣

いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー『アワー・コネクション』

77年リリースの細野晴臣関連作品。収録曲の半分を細野晴臣が作曲しています。この作品も複数のラジオ番組で最近かかっていて手にした次第。存在は知っていましたが、これまで手を伸ばさずに来ました。 やはり基本は歌謡曲、ということで、ごく最初期の細野晴…

細野晴臣『NO SMOKING』

最後は映画です。公開時も観に行きましたが、そこでも感じたのはとても多彩でかつ演奏シーンが多いので非常にグッとくる映画だな、ということでした。細野さんの音楽自体が多彩なので、その歴史を辿っていくと自然と多彩な音楽映画になる。これはとても楽し…

細野晴臣『イエローマジックショー3』

50周年記念公演の際には、コンサートとは別にテレビで放送されていた音楽コント番組の舞台版も催されていました。こちらはBSでも放送されましたが、ラストのジョイマンとのコントがちょっと痛々し過ぎて、若干見るに耐えないなあ、と感じていたのが正直なと…

細野晴臣『50周年記念特別公演』

細野晴臣の映像作品が3タイトルリリースされました。まずはデビュー50周年を記念したコンサートの映像。こちらは以前にWOWOWで放送された内容と同じものになります。 このコンサートには確か応募して外れた記憶がありますが、もうそろそろちゃんと観ておか…

細野晴臣『あめりか Hosono Haruomi Live in US 2019』

細野晴臣の2019年のLAでのライブ盤がリリースされました。ここ最近の活動は映像にはなっていましたが、音源としてリリースされるのは初めてなので、まずはめでたい。どうしても映像はリピート性に乏しいので、やはりここは音で欲しかった。 ご本人も語ってお…

細野晴臣『オムニ・サイトシーイング』

89年リリースの作品が再発されました。今回も砂原良徳のリマスターです。ここが大きい。 この作品は非常に様々な要素が詰まったアルバムで、最初は「江差追分」から始まってアラブ音楽やアンビエントの要素なども散らつかせつつ名曲の「プリオシーヌ」で終わ…

細野晴臣『NO SMOKING』

昨年公開された細野晴臣のドキュメンタリー映画の主題歌が随分と前に配信限定でリリースされていました。最近は配信が軒並みサブスクになってしまってダウンロードの方法がよく分からずに手にできないでいたんですが、今回METAFIVEの新曲と共に無事スマホ経…

細野晴臣『フィルハーモニー』

82年リリースの細野晴臣のソロ作品も砂原良徳の手によってリマスターされました。『はらいそ』と異なり、YMO活動真っ只中のソロアルバムですので印象に強く残っていますが、今回最大のチェック・ポイントにしていたのはゴースト音の処理でした。 先日聴いた…

細野晴臣&イエロー・マジック・バンド『はらいそ』

「この次はモアベターよ」と言って終わる細野晴臣の78年リリース作品。その意味は今となってはYMOのことを指していたと分かりますが、位置づけ的にはトロピカル3部作のラストということになっています。でもこれはプレYMOですね。 砂原良徳のリマスターで再…

『NON-STANDARD collection -ノンスタンダードの響き-』disc 4

やっと聴き終えました。ノンスタンダードレーベルの集大成BOXセット。聴きごたえ、読みごたえがありました。時期的にも、位置づけ的にも曖昧な、ややもすると形のないものになりそうだったひとつのレーベルの歴史を、きちんと時代的に整理してその意味を位置…

『NON-STANDARD collection -ノンスタンダードの響き-』disc 3

細野晴臣のノンスタンダードレーベルのBOXセット、3枚目まで聴き進めてきました。 この3枚目で抱いた選曲に関する印象は「器楽的なもの」でした。5曲目の越美晴「リップ・シュッツ」からワールドスタンダード「音楽列車」、SHI-SHONEN「彼と仔犬とわたし」に…

『NON-STANDARD collection -ノンスタンダードの響き-』disc 2

2枚目に進みます。昨日聴いた1枚目で時代的な違和感がないと感じたのは、そもそも監修の鈴木惣一朗さんの選曲が「今聴いていいかどうか」という視点で統一されているから、という理由でした。その前提で聴き進めていきましたが、やはりご本人もインタビュ…

『NON-STANDARD collection -ノンスタンダードの響き-』disc 1

先週聴いた大滝詠一のライブが83年で、こちらは翌年84年から3年間存続した細野晴臣のノンスタンダード・レーベルのボックスとなります。 ワールドスタンダードの鈴木惣一朗さんの最近のお仕事はどれも力作ばかりで、今回も渾身の監修となっています。ブック…

細野晴臣『HOCHONO HOUSE』

細野晴臣の新譜は1stソロアルバムのリメイクでした。こんなことがあるとは思いませんでしたが、高橋幸宏も『サラヴァ』を歌い直したりしていますし、小坂忠も『ほうろう』を歌い直していますので、左程驚くこともないのかもしれない。しかし、これはリメイク…

HAT『DSP HOLIDAY』

98年リリースの細野晴臣、アトムハート、テツ・イノウエによるユニットの2作目。98年というのは細野晴臣としてはスウィング・スローの後、ハリーとマックの前、ということで、そろそろアンビエントの海から陸に上がって来つつあった頃の音楽となります。 HAT…

スウィング・スロー『swing slow』

今回の掘り出し物第2弾はこれ。市場で見かけることが本当に少なくて、正式な再発を待つほかないと思っていましたが、サクッと店頭にあったんですね。その時は時間がなかったのでこれは一瞬の出来事でしたが即座に手に取りました。 リリース当時は出たことも…

細野晴臣『Vu Ja De』

ここのところ遠藤周作の弧裡庵系のエッセイを読んでいますが、親の介護の件もあって死を意識することが増えました。これは不吉なことでもなんでもなくて、単に自分を含めて周りが歳をとったというだけのことですが、横尾忠則がツイッターで呟いていたように…

細野晴臣『N.D.E』

先日聴いた『LOVE, PEACE & TRANCE』の後にリリースされているゲーム音源のリミックス集。95年はこうしたイレギュラーな作品が数多く続いたので、益々興味を失っていきました。テーマはワイルド・アンビエント。何だかよく分かりませんね。 音は淡々としてい…

細野晴臣&ビル・ラズウェル『Interpieces Organization』

この作品は96年リリース。最早完全に細野晴臣に興味を失っていた時期で、直前に出た『ナーガ』もほとんど聴かずに売ってしまった程です。それ位アンビエントは敷居が高かった。自分の生活には不必要だったんですね。 しかし、そこから20年経って思うのは、既…

LOVE, PEACE & TRANCE『LOVE, PEACE & TRANCE』

このアルバムが出たのが95年初頭。今から20年以上前な訳ですが、『メディスン・コンピレーション』でこりごりしていた身にとって、アンビエントをコンセプトにした作品には手が伸びませんでした。一瞬、女性アーティストとのコラボレーションでポップな作品…

細野晴臣『メディスン・コンピレーション』

この作品を聴いていると「細野晴臣はここからよく俗世間に帰って来れたなあ」と思ってしまいます。それ位「あの世」感のある音楽。冒頭2曲の「Laughter Meditation」「Honey Moon」やドクター・ジョンもカバーした「Aiwoiwaiaou」といった聴きやすい楽曲もあ…

細野晴臣『オムニサイトシーイング』

89年リリースの本作は孤高の1枚。細野晴臣の80年代後半はノンスタンダードとモナドのテイチク時代。ここでのFOE絡みの活動はいささか常軌を逸していて、氏の骨折によってその狂騒の時代は幕が下ろされます。『SFX』から5年を経てリリースされている本作の、…

細野晴臣『S-F-X』

YMO散開後の次の一手として差し出されたこのアルバムを皮切りに、細野晴臣はその後しばらく続くOTT、Over The Top、すなわち過剰な音楽を標語として掲げながら急速に回転していき、そして息絶えるという顛末を辿ります。この時期の音楽性に疑問を呈する向き…

細野晴臣『フィルハーモニー』

砂原良徳が言うように、YMO活動時の各メンバーのソロ作で細野晴臣だけは『はらいそ』まで遡らなければならなかった(あるいは共作名義での『コチン・ムーン』)ため、知らない人に説明がし辛かったことを思い出す、82年リリースの傑作です。 聴いた当初はポ…

細野晴臣『はらいそ』

細野晴臣のトロピカル3部作のラストを飾るYMO序章の78年作品。ここでの締念はとてもロマンチックで、ここではないどこかへ逃れたいというパラダイス願望がとても素敵な形で音になっています。 「ファム・ファタール」で初めて坂本龍一と高橋幸宏との3人でス…

細野晴臣『泰安洋行』

非常に特殊な音楽ですが、これが後のYMOの原形になる考え方であり、この時点で早過ぎた覚醒と頂点を極めた傑作であると断言できる作品です。 ニューオーリンズと沖縄、また世界のどこでもないエキゾチック趣味、日本を海外から見た時のイメージを逆利用して…

細野晴臣『トロピカル・ダンディー』

トロピカル・ダンディの名付け親は久保田麻琴さんなんだそうです。 細野晴臣の75年リリースのこの2ndは大滝詠一の『ナイアガラ・ムーン』と双璧をなす開拓者精神溢れる作品です。遡って聴いた際に最も印象に残ったのは冒頭の「チャタヌガ・チュー・チュー」…

細野晴臣『HOSONO HOUSE』

細野晴臣が世紀を超えてこの1stアルバムの曲をライブで演奏する日がやってくるなんて、最初に聴いた時には夢にも思いませんでした。ひとつのルーツ・ミュージックであり、細野晴臣の印象を決定づけたアルバムで、その後の変貌も含めて原点といえる作品。和製…

はっぴいえんど『ライヴ!!はっぴいえんど』

はっぴいえんどの解散コンサートは実質次の活動のお披露目の場を兼ねていて、既にナイアガラやキャラメル・ママといった要素が包含されています。従って、ここでの演奏は終止符であると同時に出発地点でもある。かつゲストメンバーとしてひっそりとその名を…

はっぴいえんど『HAPPY END』

会社に細野晴臣みたいな人がいて、これが様々なプロジェクトを立ち上げては次、と繰り返すんですね。天才肌なんだけど、信用してついて行くともうそこにはいなかったりする。結果的にマネジメントとしては成功しない訳ですが、アウトプットの質にはこだわる…