2015-01-01から1年間の記事一覧

カーネーション『アダムスキー』

2015年のラストはカーネーションの新曲。アナログ7インチシングルです。 シングルとはいってもライブ音源8曲を含む11曲のダウンロードコード付き。最近のシングルは単発では商売しにくいために特典が豪華になっていますが、こうした形でのリリースなら納得で…

トッド・ラングレン&ユートピア『Live at The Old Waldorf』

78年のこのライブ盤は2枚組としてリリースされた『バック・トゥ・ザ・バーズ』と双璧をなすもので、ツアーの好評を受けて行われたユートピアのライブを収録したものです。今回改めて『バック・トゥ・ザ・バーズ』を聴き直してみましたが、非常に演奏に勢いが…

エルヴィス・コステロ『Almost Blue』

通勤時間が長いのでiPodはアーティスト毎に聴いているんですが、この年末に聴いていたのはキンクスとコステロでした。キンクスでは『この世はすべてショー・ビジネス』、コステロでは『ブルータル・ユース』を再発見しましたが、双方ともキャリアが長くてま…

鈴木茂とハックルバック『1975 LIVE』

ハックルバック結成直後のライブ音源が発掘されたと聞いて、「これは聴かねば」と思っていた作品。期待して聴きましたが、音の悪さにちょっと落胆しました。 音源がカセットテープということだけではなく、ライブ会場で観客席から録音したと思しき音質。本人…

鈴木慶一『Records and Memories』

記録と記憶。 このモチーフは80年代に「歩いて、車で、スプートニクで」にて示されたものでしたが、今回久々のセルフプロデュースと自身の活動45周年を記念して制作されたソロアルバムのタイトルに起用されました。最初は気付きませんでしたが、本人のインタ…

スクイーズ『Cradle To The Grave』

快心の作ですね。 復活したスクイーズの新作は寂しいことに日本盤発売はありませんが、久々の充実作になっています。ネット上の評判も上々でしたが、これは非常に良い。新機軸は微塵もありませんが、変わらないということがこれ程素晴らしいものなのか。気負…

レイ・ブライアント『Alone at Montreux』

こちらも貸してもらった一枚。72年のモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブ録音です。 観客の熱気が凄いですが、何より一人で演奏して会場全体の雰囲気を持っていってしまう迫力には圧倒されます。キース・ジャレットと違って非常に明るい弾ける音が次…

ザ・ビートニクス『THE BEATNIKS 19812001 Films』

最後は映像集です。 まずは81年1stの際にリリースされたビデオクリップ集ですが、何となくリリースされていたという記憶はあるものの、きちんと観るのはこれが初めてでした。ジャケットのイメージからインダストリアルな、工場の風景がふんだんに取り入れら…

ザ・ビートニクス『M.R.I.』

01年にリリースされたこの作品は唯一リアルタイムで聴かなかったアルバムです。ワールドハピネスで収録曲の「Dohro Niwa」が演奏されたのをきっかけに中古で入手してやっと聴いたような記憶がありますが、その位存在感が希薄な作品でした。 聴いた印象は当時…

ザ・ビートニクス『EXITENTIALIST A GO GO -ビートで行こう-』

87年にこの2ndが出た時には、まさか復活するとは思わなかったので、果たしてどんな音が出て来るのか期待して聴いた記憶があります。結果としては1stとは似ても似つかずポップなもので拍子抜けをくらいました。ビートニクスというと先鋭的なイメージが固定化…

ザ・ビートニクス『EXITENTALISM 出口主義』

ビートニクスのボックスが出ました。TENTレーベル設立30周年を記念して企画されたものですが、何より嬉しいのは1stのリマスターです。砂原良徳が個人的にリマスターしてご本人達に渡している、という話もありましたので、もしかしたらそれが発売されるのでは…

フランク・ザッパ&ザ・マザーズ『Roxy The Movie』

遂に出た!ロキシーの映像版。長らく映像化が予告されながら、延期されていた作品が遂に42年の時を経てリリースされました。非常に目出たい! 撮影時のトラブルの影響で音と映像が合わず、作品化には膨大なコストがかかるとされていて、音源のみのリリースに…

寺尾紗穂『楕円の夢』

借りた作品の最後はシュガーベイブに在籍した寺尾次郎の娘さん、寺尾紗穂の最新アルバム。存在は知っていましたが聴くのは初めてです。 冒頭はピアノの弾き語りでローラ・ニーロのようだと思いました。あるいは最近でいえば青葉市子のようなハスキーで高い声…

ウェイン・ショーター『Native Dancer』

ウェイン・ショーターはウェザー・リポート経由でソロを聴いたりもしていましたが、このミルトン・ナシメントをフィーチャーした作品は知りませんでした。キーボードはハービー・ハンコックなので、どちらかというとグルーヴィーな雰囲気を想像していました…

キース・ジャレット『Somewhere』

続いてはキース・ジャレットです。しばらく前に貸してもらった作品は単独のライブ作品でしたが、こちらはゲイリー・ピーコックとジャック・デジョネットとのトリオ作品。ただ、質感は余り変わらない印象を受けました。 キース・ジャレットはジャズというより…

リー・モーガン『Candy』

久々に音楽を聴きました。しばらく前に借りていて、ずっと聴く気になれなかったんですが、やっと落ち着いて来たこともあって、ターンテーブルに乗せました。50年代後半の録音ですが、音の粒立ちが良くて非常に快適。このタイプのジャズはBGMとしても一級品で…

パグウォッシュ『Play This Intimately』

久々に出たパグウォッシュの新作。しばらく聴けずにいましたが、やっとターンテーブルに乗せました。 以前はアンディ・パートリッジのレーベルから作品を出していたこともありましたが、一時期仲違いしたようで、しばらく交流も途絶えていたようです。でもこ…

カーネーション『"a Beautiful Day" 20th Anniversary Live』

この熱量。これに耐えるために体調を整えておくことが必要でした。 カーネーションの95年リリースのアルバムの再現ライブが先日行われましたが、Amazon限定でライブ盤としてパッケージされて登場しました。非常に盛り上がったという話はそこかしこから伝わっ…

ジュディ・シル『Heart Food』

アンディ・パートリッジが解説まで書いている73年リリースの2nd。勿論、アンディのイチ推しツイートを見なければ聴くことがなかったアーティストですが、持っている魅力がとても分かりにくくて、かつ何となく心に刺さるものを持っているという不思議な魅力を…

エディ・ケンドリックス『Eddie Kendricks』

エディ・ケンドリックスは友人に聴かせてもらった曲をずっと探しているんですが未だに見つかりません。今回の73年リリース3rdでいえば「Not on The Outside」がそれに近いかな、と思いましたがどうも違う。まだまだ旅は続きそうです。 「Keep on Trackin'」…

WORLD HAPPINESS 2015

筋肉少女帯とPOLYSICSに尽きますね、今年は。 行ってきましたWORLD HAPPINESS。これで初回から8年連続です。例によってとても疲れましたが、例年より多少混雑度合が少なかったのと、会社の先輩と一緒に観ることができたので、その点でも楽しめました。内容の…

スクリッティ・ポリッティ『She's A Woman』

スクリッティ・ポリッティは『プロヴィジョン』をリリースした後一時期音沙汰がなくなる時期がありますが、その前にいくつかの12インチシングルがリリースされていました。これはその中の一つ。91年にリリースされたシングルで、アナログで購入した記憶があ…

ライラック・タイム『Looking For A Day In The Night』

99年リリースの再結成盤。ライラック・タイムは先日も久々の新譜が出ましたが、90年代にも一度解散していて、スティーヴン・ダフィがソロとなった後にこの作品で再結成していたんですね。 ライラック・タイムとスティーヴン・ダフィはアンディ・パートリッジ…

ワールド・パーティー『Private Revolution』

先日聴いた作品と一緒に購入するはずだった本盤が中古屋で売れてしまっていて入手できなかったので、探していたら僅か500円で別の中古屋で見かけたので思わず手にした作品。てっきり復活の最新作かと思っていましたが、そもそも86年リリースですのでこれが1s…

ブルー・ナイル『Hats』

高橋幸宏のEveryday Musicで先日も紹介されていたブルー・ナイルの89年2nd。ブルー・ナイルはプリファブ・スプラウトと共に英国の至宝などとうたわれたりしますが、きちんと聴いたのはこれが初めてです。 基本的に透明感のあるエレポップという風情ですが、…

サキソフォビア『4』

サックス4人による音楽。これは恐らく先輩の知り合いだから貸してくれたのではないかと推測します。 テイストとしては立花ハジメの初期の音楽のよう。もう少し交響楽的かな。それ以上の感慨はありませんが、音のひとつひとつは美しく響いていてジャズという…

スタン・ゲッツ ケニー・バロン『people time』

91年録音のスタン・ゲッツ晩年のアルバム。2枚組でした。ピアノのケニー・バロンとの共作で、ひたすらサックスとピアノの音が響きます。とても体調が悪いとは思えない張りのある演奏で、ただただまろやかな時が流れていきます。 コペンハーゲンでのカフェで…

チャーリー・パーカー『Story on Dial Vol.2』

ビバップといえばチャーリー・パーカーということで、またもやサクッと貸して頂いた47年録音作品。とにかく曲が短いのは当時のSP盤シングル片面に収録するのが最大3分半だったから。この作品にも18曲も収録されています。 チャーリー・パーカーは名前こそ耳…

シュガーベイブ『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』

これで何枚目の購入となるのか。 恐らく究極のバージョンであるシュガーベイブ唯一のアルバムの再発は、リマスターとリミックスの2枚組という変則的な形でのリリースとなりました。最初にアナログで聴いて以来既に何十年と経過していますが、未だに色褪せな…

テイ・トウワ『CUTE』

ラス前がいい。 テイ・トウワの新作が出ました。この人はパンタと同じでほぼ一貫して自らの中にストーリーがあり、そのストーリー通りに作品を世に出し続けていくというストイックさがあります。そのため、作品のテイストが良くいえばぶれない、悪くいえば予…