ライラック・タイム『Looking For A Day In The Night』

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99年リリースの再結成盤。ライラック・タイムは先日も久々の新譜が出ましたが、90年代にも一度解散していて、スティーヴン・ダフィがソロとなった後にこの作品で再結成していたんですね。

ライラック・タイムとスティーヴン・ダフィはアンディ・パートリッジとの関連でのみ聴いていたんですが、この間の新作の出来もよかったし、そもそもダフィという人の本質が静かな英国音楽にあるという意味で先日聴いたブルー・ナイルやプリファブ・スプラウトのような英国音楽の良心的な位置づけにあることを再認識しているところなので、過去の作品も聴いてみなくてはと考えていました。

期待に違わず地味で美しい音楽です。むしろネオアコの文脈で語られることが多いバンドですが、もう少し粒が立っている気がします。とはいえネオアコといってもアズテック・カメラくらいしか思いつきませんが・・。一時期ネオアコの重要盤を聴き漁った際には、何となく掴みどころのない儚さを感じたのであまり自分の耳には引っかかりませんでした。ただ、アズテック・カメラや少し違うかもしれませんがギャングウェイなんかの綺麗で且つパンチのある音楽は今でも大切に聴いています。ライラック・タイムもその仲間入りをしそうですね。