Robert Wyatt

マッチング・モウル『Matching Mole』

72年リリースのロバート・ワイアットが率いたグループの1st。これは確かスカートのラジオ番組で冒頭の「オー・キャロライン」という曲を耳にしたのが手に取ったきっかけだと思います。 その曲自体はとても美しくて良いんですが、やはり初期ソフト・マシーン…

ビート・クラブVOL3 1970-1972 Disc 2

2枚目になると大分雰囲気にも慣れてくる。本当にドキュメンタリーパートが多いが、この辺りの番組の作り方はある意味非常にラジオ的で、言ってみればスネークマンショーやサウンドストリートを目で見ているようなものだ。プログラムの作り方というのは手段を…

ロバート・ワイアット『eps』

先日一気に聴いたロバート・ワイアットのこちらはシングル集。20分弱の収録時間のCD5枚組で、70年代、80年代、90年代の音が入っている。 70年代はモンキーズのカバー『I'm A Believer』で幕を開け、80年代は名刺代わりの代表曲『Shipbuilding』だ。こちらは…

ロバート・ワイアット『クックーランド』

去年の3月も沢山CDを買っていたが、何でだろうと思っていたら期末の決算期なんですね。ついついユニオンに足を伸ばしてしまうが、余計なものには不思議と手が伸びなくなった。一通り売場を眺めたが、さすがに自分の好きなものはほとんど手にしてしまっていて…

ロバート・ワイアット『シュリープ』

ここへ来て突き抜けた。本当にいいアルバム。97年リリース。冒頭の曲はアレンジがブライアン・イーノだ。pupaのi-Radioで高野寛も紹介していたが、涼しげで一発ノックアウト必至。その後3曲目くらいまでは至福の時が過ごせる。 録音はフィル・マンザネラの…

ロバート・ワイアット『ドンデスタン』

91年リリースのこの6作目からは大分音も整理されてきて、「今」聴けるクオリティになってきているように思う。次作『シュリープ』から傑作続きのはずなので、この展開は良かった。 細かくリズムを刻むドラムといい、生ピアノの音といい、開かれてきた感じが…

ロバート・ワイアット『オールド・ロットンハット』

85年リリース5作目。地味だ。 このアルバムの前に『シップビルディング』がシングルでリリースされており、それが収録されていると思いきや、一人打ち込みの社会主義的メッセージが強い作品で、音は軽いが重く迫ってくる。 少し明るめな『The Age of Self』…

ロバート・ワイアット『ナッシング・キャン・ストップ・アス』

82年リリース。坂本龍一のサウンドストリートで度々耳にした『At Last I Am Free』が入っている。デヴィッド・シルヴィアンも紹介していたな。そのくらい「らしい」音。シックのカバー曲。 4枚のシングルの寄せ集めだそうだが、政治色が強いので印象は地味で…

ロバート・ワイアット『ルース・イズ・ストレンジャー・ザン・リチャード』

75年リリースの3rd。リチャードというのはヴァージンのリチャード・ブランソンのことだそうだ。 オリジナルではルース・サイド、リチャード・サイドに分かれていて、ルース(6曲目から9曲目)がA面扱いだったようだが、CDでは順番が逆になっている。そのル…

ロバート・ワイアット『ロック・ボトム』

ずっと気にしていたロバート・ワイアットの作品を思い切ってまとめ買いした。この作品は74年リリースの2nd。 ロバート・ワイアットといえばエルヴィス・コステロと一緒に演奏した『シップビルディング』だが、この作品では『シー・ソング』ということになる。…