2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ『My Heart Is Home』

2ndが出た時もびっくりしましたが更に新作があるとは。驚くべきロジャニコの3rdアルバムです。エヴァーグリーンな音像はそのままに今の音を美しいコーラスで鳴らす素晴らしい作品です。この辺はもう鉄板ですね。 病み上がりの耳には優しく響きますが、意外と…

ミーターズ『Fire On The Bayou』

ミーターズの75年リリース最終作。この頃はストーンズのツアーにも抜擢されていたようですが、シリル・ネヴィルの加入でボーカルの比重も増して来ていて雰囲気的にはネヴィル・ブラザーズの前哨戦のような趣です。表題曲はよく耳にしますね。 粘りのあるビー…

ウェザー・リポート『Black Market』

ウェザー・リポートはジャコ・パストリアスに惹かれて『ヘヴィ・ウェザー』を随分前に購入して聴いていた記憶があります。結局フュージョンが肌に合わず手放してしまいましたが、やっぱりビートクラブでの映像が強烈で、いつも中古屋に行ってはコーナーをチ…

エルヴィス・コステロ『My Aim Is True』

77年リリースのコステロ1st。収録時間が32分くらいしかありません。1曲1曲が短いなあ。録音も24時間で終了したそうです。 物凄いスピード感かと思ったらそうでもなくて、勢いは2ndの方があるような気がします。それにしても1stで既に完成している感じがしま…

青木孝明『さようなら、夢』

青木孝明という人はかつて鈴木博文のメトロトロンレーベルから1stを出していて確か持ってるはずですが、何となく青山陽一と一緒にやっていた捻くれポップという印象がありました。この度グランドファーザーズの復活作と一緒に先日リリースされたこのアルバム…

ジョニ・ミッチェル『Ladies of The Canyon』

哀しげな旋律が多いなあ。 ジョニ・ミッチェルの70年作のこの3rdは震災後にカーネーションの直枝政広が連日聴きまくっていたので何かあると思ってずっと気になっていました。その前に怒濤の再発があって手持ちのCDを全て売って退路を断っていたにも関わらず…

カメラ=万年筆『クーデター』

これはなかなか・・。バンド名がムーンライダーズの作品名だったのでずっと気になっていたこちらも20代の二人組のバンドですが、何とあの時期のライダーズのエッセンスを現代風に解釈したアルバムとなっています。かなりインパクトはありますね。 野宮真貴が…

キング・クリムゾン『The Great Deceiver』disc 4

ラスト!連休も今日でおしまいです。 このディスクはインプロが多いですね。聴いているとまるでマイルス・デイヴィスのような瞬間もあります。でも多くは静かなパートで音響的な展開が行われる内容でもあり、このグループの多彩な側面を表しているように思い…

スカート『ストーリー』

澤部渡という人のソロユニットの2nd。この人はまず巨漢というところが独特です。巨漢のロッカーというとロウエル・ジョージくらいしか記憶にありませんが、その体でポップな音楽を繰り出すというところがまず気に入りました。 音の方はどうかというとほんと…

マンフレッド・マン『Mannerisms』

昨日聞いたブリンズリー・シュウォーツもメンバーの名前がバンド名になっていましたが、このマンフレッド・マンもそう。この作品はシングル集です。これを探していたのはムーンライダーズがカバーした『My Name Is Jack』が入っているから。アルバム未収録な…

ブリンズリー・シュウォーツ『Brinsley Schwarz / Despite It All』

ニック・ロウのいたブリンズリー・シュウォーツの1stと2ndの2in1です。70年リリース。ブリンズリーは中古屋に行く度に見てはいましたが、2in1でオリジナル・アルバムが再発されていたんですね。知りませんでした。 どちらもほとんどニック・ロウの曲ですが、…

プライマル・スクリーム『Screamadelica』

91年リリースの3rd。先日クリエイションの活動を追った映像をWOWOWで観て『Loaded』の音がフリッパーズ・ギターの元ネタだと知って以来しばらく漁ってました。お得な500円バージョンがあったのでこちらもGet。 91年というと自分が入社した年です。当時はいわ…

大久保由希『大久保由希』

青山陽一のツイートで知った大久保由希という人の2ndです。出ていたのは知っていましたが、こちらも中古で激安で置いてあったので即座に手にとりました。しかし変わった人だなあ。1stでマイナー過ぎる佇まいで少し引き気味ではあったんですが着実に我が道を…

高橋ユキヒロ『音楽殺人』

この2ndはアナログで持っていましたがもうしばらく聴いていませんでした。軽過ぎて聴く気がしなかったんですが、先日FMで放送された高橋幸宏のトリビュート番組で高野寛、砂原良徳、高田蓮の対談を聴いて本作への愛情がたっぷりと語られていたので、その内聴…

スネークマンショー『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』

スネークマンショーは『海賊盤』が一番だと思いますが、この『戦争反対』は『愛のチャンピオン号』とホルガー・シューカイの『ペルシアン・ラブ』が入っているので好きです。先程までエヴァンゲリオンを観ていたので急遽聴きたくなったというのもありますが…

スクリッティ・ポリッティ『Cupid & Psyche '85』

スクリッティ・ポリッティを聴いたのは坂本龍一のサウンドストリートが最初でした。『ウッド・ビーズ』のインパクトは大きかったですね。当時12インチシングルを立て続けにリリースして、何しろ音がいい。PVもピーター・バラカンのポッパーズMTVでよくかかっ…

キャロル・キング『Music』

キャロル・キングは一連の再発で入手しましたが、その前から聴いていたのはこのアルバムです。理由はアイズレー・ブラザーズの『Brother, Brother』のカバーが秀逸だったから。原曲を聴いてみたかったんですね。リリース後即座にカバーしているはずですが、…

オリジナル・ラヴ『風の歌を聴け』

オリジナル・ラヴの頂点。この後の『RAINBOW RACE』もなかなかにアーシーでいいですが、当時のバンドとしての沸点を記録したものとしてはこいつが最高ですね。 冒頭の『The Rover』からしてかっ飛ばしてますが、『二つの手のように』『心』といったスロウな…

青山陽一『Bug city』

青山陽一の傑作。現時点での最新作である『Blues For Tomato』も最高ですが、愁いを帯びた01年の本作も非常にいい作品です。『難破船のセイラー』がリード・シングルでしたが、その微妙な浮遊感といい『4D Raven』でのキリンジ堀込泰行とのデュエットといい…

ゴンチチ『VACANCES』

ゴンチチの魅力はストロークに尽きると思います。そういった意味では『NDD』が自他ともに認めるベスト・トラックなんでしょうが、このベスト・アルバムに納められている『動物達集まる』のウクレレによる強烈な演奏は度肝を抜かれるパフォーマンスで、恍惚感…

ジャミロクワイ『スペース・カーボーイの逆襲』

ジャミロクワイは友人に紹介してもらいました。スティービー・ワンダー好きの人だったので当然の帰結なんですが、1stの後のこの2ndが一番いいですね。ヒットしたのはこの後くらいかな。ソニーのCMで一躍有名になりました。 冒頭の長尺曲もドラムが非常にいい…

ビートニクス『LET'S GO TO BEATOWN』

ワールド・ハピネスで先行販売されていたビートニクスのDVDがようやく一般発売されました。あの日は暑かったのと、売ってる場所がよく分からなかったので買えずじまいでしたが、やっと観ることが出来て嬉しいですね。 ワールド・ハピネスでの白眉は『Dohro N…

キリンジ『SUPER VIEW』

キリンジの新作が出ました。弟の脱退宣言が出た直後の作品とあって注目度も高いですが、正直自分はここ最近のキリンジの音楽性には多少の疑問も感じていたのも事実。少しスタンダード過ぎて捻りが足りないような気がするんです。そのため今回も少し購入をた…

リオン・ウェア『Musical Massage』

マーヴィン・ゲイ『I Want You』の作者として知られるリオン・ウェアのソロ作。これも随分前にレンタルで聴いて以来放っておいたタイトルですが、たまに録音したMDを引っ張り出しては聴いていました。 『I Want You』自体を最近よく聴くのでこいつもいつかは…

パーラメント『P-Funk Earth Tour』

Pファンクを知ったのは友人からの紹介でファンカデリックの『One Nation Under A Groove』を聴いたのが最初です。その後、アナログの2枚組でこの作品を聴きました。最初の印象は「音が悪いなあ」というものだったんですが、繰り返し聴いていくとその異常な熱…

JAPAN『孤独な影』

ジャパンはラストの『錻力の太鼓』が傑作なんですが、一作前のこの作品は憂いを帯びていて実はこちらの方をよく聴きます。表題曲は勿論、『Swing』『Methods of Dance』『Taking Islands in Africa』と名曲揃いなんですが、意外と地味な『My New Career』『A…

スチャダラパー『5th WHEEL 2 the COACH 』

スチャダラパーの登場は日本のラップの光明を見た思いがしましたが、その頂点がこちら。世代としての幼児性を臆面もなく表現する手法は電気グルーヴと共にスチャダラパーが顕在化させましたが、その辺りの「いいんだ、これで」という許容が端的にカッコいい…

テリー・キャリアー『What Color Is Love』

先日亡くなってしまったテリー・キャリアーのこの作品はジャケットが印象的だったのでずっと気になっていましたが、こいつも3点セットで手にしました。しかも未開封。90年代の再発掘ブームの際に再評価されたようですが、ニュー・ソウル風味の静かな感じの作…

電気グルーヴ『A』

電気グルーヴはこのアルバムが頂点です。まだ活動中なので非常に失礼ですが、砂原良徳が在籍していてかつ比較的シリアスな路線と不条理ギャグの世界が同居して絶妙なバランスを保っていた時期の金字塔としてしっかりと歴史にその名を刻んだ功績は大きい。 そ…

パイロット『Pilot』

75年リリースの1st。パイロットは2ndの『セカンド・フライト』だけ持ってますが、余りの甘いサウンドにそれ以上追求しないでここまで来ました。でもこの1stには必殺の『Magic』が入っているのでいつかは、と思ってはや20年以上経ってしまいました。例によっ…