ビートニクス『LET'S GO TO BEATOWN』

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ワールド・ハピネスで先行販売されていたビートニクスのDVDがようやく一般発売されました。あの日は暑かったのと、売ってる場所がよく分からなかったので買えずじまいでしたが、やっと観ることが出来て嬉しいですね。

ワールド・ハピネスでの白眉は『Dohro Niwa』だったんですが、コンサートでは後半の鈴木慶一パートの最後で演奏されています。『Ark Diamant』『Mirrors』ときて最後に演奏されるこのパートは高橋幸宏がドラムに下がってツイン・ドラムとなり、まるでスーパー・ムーンライダーズのようです。なるほどこういう前フリがあったんだ。後期ライダーズのような重い演奏が展開されているなあと思っていたらそういうことなんですね。

これも以前のワールド・ハピネスで演奏された『7,000,000,000の天国』がやっぱり非常によくて、神経症を患っていた高橋幸宏の心情を表す極楽浄土志向が如実に現れていた時期の楽曲としてとても響いてきます。思えば鈴木慶一もドントラの時に鬱病だったわけで、やっぱりアーティストは病気にも早く反応するなあ、等と思ってみたりします。

楽曲のクオリティはやはり昔の曲の方が高い。最新作は甘過ぎて今ひとつの感があってコンサートにも行かなかったんですが、こうして集大成のようなライブを見せていてくれたんだったらこいつはやはり勿体なかった。まあワールド・ハピネスで観れたんだからいいかな、と思いつつ鑑賞しています。

ちょっと疲れちゃったのでアンコールはこれから観るんですが、必殺の『Inevitable』をやってるんですよね。初期の曲はやはりエッジが立っていていいよなあ。