2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レッド・ガーランド『Red Garland's Piano』

こちらは56年から57年の録音による作品。バラードとスウィングが交互に収録されているような構成ですが、やはりテンポのいい楽曲の方が楽しく聴けますね。 マイルスの『リラクシン』にも収録されている「If I Were A Bell」が本作にも収録されていますが、こ…

レッド・ガーランド『Manteca』

2020年はジャズに目覚めた年でしたが、その扉を開いてくれたのはレッド・ガーランドでした。本作は58年の録音です。相変わらずピアノの音がコロコロと転がっています。 かつてジェームス・ブラウンは全ての楽器はドラムだというような発言をしていましたが、…

フェネスサカモト『flumina』disc 2

10年ごとに色々なことがあって、01年のテロから2011年の震災、そして今年はコロナで1年が終わってしまう訳ですが、2011年の場合は物理的に地面が揺れて電車に乗っていても非常に怖かったのでまだリアリティがありました。 加えて強烈な災害とその後の放射能…

フェネスサカモト『flumina』disc 1

2011年の震災の時に自分が何をしていたかというと、関西の得意先の拠点でその瞬間を目撃していて、ほとんど貧乏ゆすりくらいにしか揺れなかった地震とテレビを通して見た映像の衝撃とのギャップや家族の安否確認といった記憶が蘇ってきます。 この作品は2011…

Lamp『彼女の時計』

2018年リリースの作品。今のところこれが最新作かな。作品ごとのインターバルが長い。寡作な人達なんですね。 音的には70年代から80年代に一歩時代を進めたような感じ。昨今のシティポップとしては一十三十一の『City Dive』以降エレポップに移行しつつある…

Lamp『ゆめ』

2014年の作品。これは傑作だな。 YouTubeで聴いていた際にも一番耳に引っかかっていた作品でしたが、目眩く名曲、名アレンジの嵐にアドレナリンが出てきてしまいます。恍惚感、浮遊感、こうした作品にはなかなか出会えない。 ブラスとストリングスのアレンジ…

Lamp『東京ユウトピア通信』

続いて2011年リリースの作品ですが、こちらは音が明るい印象を受けました。ラテンのリズムも登場していたりしていて、突き抜けた感じが音に表れています。 発売時期を見ると震災前ですので、もしかしたらその辺りも影響があるのかもしれません。少し楽天的な…

Lamp『八月の詩情』

Lampの固め聴きにいきたいと思います。こちらは2010年にリリースされたミニアルバム。先日聴いた『木洩陽通りにて』から5年経っているわけですが、益々良くなっている感じがしますね。 とにかく自分のやりたいことをクオリティを突き詰めて淡々とやる。職人…

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ『Brown And Roach Incorporated』

54年録音の作品。先日聴いたビル・エヴァンスの相棒スコット・ラファロが自動車事故で亡くなってしまったのと同様、クリフォード・ブラウンも同じく自動車事故で亡くなってしまって、マックス・ローチもビル・エヴァンス同様、しばらく演奏する気になれなか…

細野晴臣『オムニ・サイトシーイング』

89年リリースの作品が再発されました。今回も砂原良徳のリマスターです。ここが大きい。 この作品は非常に様々な要素が詰まったアルバムで、最初は「江差追分」から始まってアラブ音楽やアンビエントの要素なども散らつかせつつ名曲の「プリオシーヌ」で終わ…

ケニー・ドーハム『'Round About Midnight At The Cafe Bohemia』

最近radikoをエリアフリーで聴くようになって全国のラジオ番組が聴取可能になったんですが、本作は福岡のジャズ番組で紹介されていた一枚です。 録音は56年。ケニー・ドーハムは以前に1枚『静かなるケニー』を聴きましたが、それに続いての2枚目。邦題では『…

Lamp『木洩陽通りにて』

ずっと気になっていたLampというバンドの作品を初めて聴きました。これは05年リリースの3rdですが最高ですね。何故今まで聴かなかったんだろう、と後悔する系統の音楽です。 元々はキリンジ が好きな人が聴いている音楽だということで、もう随分前から名前は…

トッド・ラングレン『A Wizard A True Star... LIVE!』

ムーンライダーズの配信ライブの次はトッド・ラングレンのライブです。09年に行われた4thアルバム『A Wizard A True Star』の全曲再現ライブの映像と音声を2枚組にした作品。もうずいぶん前のライブになりますが、確か当時はWebで有料配信していたはず。こう…