Beach Boys

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 5

ビーチ・ボーイズのBOXもラストとなりました。5枚目は未発表音源を集めたディスクですが、興味深いのは当時ソロ作品を録音していたデニス・ウィルソンの音源です。 デニス・ウィルソンはソロ作品『Pacific Ocean Blue』を77年に発表しますが、もう既にこの頃…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 4

4枚目は『Surf's Up』のセッション音源。贔屓目かもしれませんが、こちらの方が圧倒的にいいですね。 収録楽曲が優れているので言うまでもないんですが、バックトラックの音のひとつひとつも美しい。そしてやっぱり別格なのがブライアン・ウィルソンの楽曲で…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 3

3枚目は『Sunflower』のセッション音源が延々と続きます。 『Sunflower』はいいアルバムですし楽曲も粒揃いなので、こうしたバックトラックのバージョンも楽しく聴けますが、それでもここはやはりマニア向けでしょう。普通の人には耐えられない。 例えば自分…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 2

2枚目は『Surf's Up』の関連音源を集めたもの。とにかくこの『Surf's Up』という作品は素晴らしくて、ブルース・ジョンストン必殺の「Disney Girls」とブライアン・ウィルソンの「'Till I Die」にとどめを刺されます。「'Till I Die」は今日聴いてもあまりに…

ビーチ・ボーイズ『"Feel Flows" The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969 - 1971』disc 1

次のボックス・セットはビーチ・ボーイズにいきたいと思います。こちらは2021年にリリースとなった70年作品『Sunflower』と翌年の『Surf's Up』の頃の音源を集めたもの。発売当時はさっぱり売れませんでしたが、とてもいいアルバムで自分も折に触れて耳を傾…

ビーチ・ボーイズ『Keepin' The Summer Alive』

先日のオーディナリー・ミュージックで江口寿史さんが選曲していたビーチ・ボーイズのもう1曲は本作収録の「Goin' On」でした。このアルバムから選曲すること自体が渋いですが、中でもこの曲を選ぶというのは流石だと思います。この曲だけ切れ味が違う。 80…

ビーチ・ボーイズ『Surfer Girl』

先日放送されたオーディナリー・ミュージックは選曲が江口寿史さんだったんですが、そこでのテーマは夏。そしてビーチ・ボーイズが主体でした。かかった2曲が収録されたアルバムをいずれも持っていなかったので今回手にした次第です。 本作は63年リリースの3…

ビーチ・ボーイズ『Beach Boys' Party』

65年という年は『ペット・サウンズ』がリリースされた前年にあたりますが、本作はその直前に出された作品。今回69曲というボリュームのボーナストラックを収録して再発されたので手にとりました。 当時ビーチ・ボーイズはキャピトルと年間3枚のアルバムをリ…

ブライアン・ウィルソン『No Pier Pressure』

ブライアン・ウィルソンの新作が出ました。一言でいうと「素晴らしい」となってしまうのですが、これは元々は復活したビーチ・ボーイズの次作として用意されていたものが、結果的に活動の継続が叶わずに本作へと繋がっていったことと無関係ではないでしょう…

ブルース・アンド・テリー『Rare Masters』

ビーチ・ボーイズに加入する前のブルース・ジョンストンとバーズのプロデューサーだったテリー・メルチャーがコンビを組んでいた時の音源をまとめたもの。先日聴いた高橋幸宏のEveryday Musicで『Don't Run Away』がかかっていて、そのめくるめく中期ビーチ…

ビーチ・ボーイズ『Sunflower』

ビーチ・ボーイズの70年の作品『Sunflower』は『Surf's Up』の次によく聴くアルバムです。何といっても山下達郎の原点『Add Some Music to Your Day』が入ってますし、ブルース・ジョンストンの『Disney Girls』に続く傑作『Deirdre』も入っている。『Tears …

ビーチ・ボーイズ『Surf's Up』

ビーチ・ボーイズの作品ではこれが一番好きです。90年代に『Pet Sounds』をはじめとした再評価の波があり、遂に『Smile』も発売され、齢70を越えて再度集結して新作も発表して来日もしてしまう、という恐ろしいエネルギーで再始動したビーチ・ボーイズですが…

ビーチ・ボーイズ『That's Why God Made The Radio』

祝!ビーチ・ボーイズ再結成!デビュー50周年という恐ろしいキャリアをもってリリースされた新作はまさに珠玉の出来です。こんな美しいアルバムを現在進行形で出してくれるなんて・・。ありきたりですが捨て曲無しの本当にいいアルバムですね。 タイトル曲が…

ビート・クラブVOL2 1968-1970 Disc 3

3枚目に入ったが、ちょっと退屈になってきた。知らないアーティストが多いのも原因だが、何よりリップシンクに飽きてきたところもある。 時代が時代なのでジョンとヨーコのベッドインの話題があったり、ジャニス・ジョプリンが「出てって!」みたいにカメラ…

ビート・クラブVOL2 1968-1970 Disc 1

元日に満を持してポチッといった第2弾。今回は自分の生まれた年から始まるモノクロ映像でスタート。 年明けの冨田ラボの番組も68年特集だったが、当時のシーンはソフト・ロックが盛んだったことが音から伝わってくる。ハーパーズ・ビザールなんて名前もトッ…

ビーチ・ボーイズ『The Smile Sessions』

「神に捧げるティーンエイジ・シンフォニー」。遂に出た『スマイル』のオリジナル盤。何と44年の歳月を経て。当然ながらここにはオリジナルのオーラが漂っている。 04年にリリースされたブライアン・ウィルソン版の『スマイル』を聴きながら昨日は過ごしたが…

ザ・ビーチ・ボーイズ『BEACH BOYS '69 (Live In London)』

ビーチ・ボーイズは『スマイル』の挫折以降ブライアンが表に出てこなくなってしまった時期があるが、その頃に全米で絶不調、全英で絶好調という対照的な状況を呈していた。これはその時期のブライアン不在、かつ英国で絶好調時の68年末のライブ。スタジオ録…

ビーチ・ボーイズ『Love You』

77年リリースのこの作品はブライアン・ウィルソンが復帰しての第2作目ということで、ブライアンのソロ作のような扱いを受けている隠れた名盤。ずっと探していたが、遂に手にした。買い直しで毎回躊躇していたので、今回はカードローンに目もくれずレジへ直行…

ブライアン・ウィルソン『Reimagines Gershwin』

ブライアン・ウィルソンの新譜もしばらく放ったらかしといたが、やっと手にして聴いた。今回はガーシュウィンの曲を歌う、という趣向だが、ガーシュウィンがどんなに偉大な人かはあまり知らない。この中でも知っていたのは『Summertime』くらいかな。ジャニ…

『ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム』

キリンジの堀込高樹が「KIKIKIRINJI」でかけていたのが気になって探していた64年リリースのクリスマス・アルバム。「これはクリスマスじゃなくても聴けますよね」とコメントしていた。 クリスマスのBGMといえば最近はもっぱらCafe Apres-midi Christmasのコ…

ブライアン・ウィルソン『That Lucky Old Sun』

66歳ブライアン・ウィルソンの傑作が出た。DVD付の国内盤を待って買ったが、これは正解。映像の方は非常に興味深かった。 恐ろしいスピードで各メンバーに指示を飛ばす姿はザッパやJBを彷彿とさせる。うおお、ブライアン・ウィルソンってこんな人だったんだ…

Dennis Wilson『Pacific Ocean Blue』

ニック・ロウと一緒に買ってしまいました。タイトルはオッパッピーみたいだが、サーファーを地でいっているビーチ・ボーイズ、ウィルソン兄弟次男の唯一のソロ、77年作。この6年後に39歳で溺死してしまう。 今回の再発は未発表アルバムの『Bambu』セッション…

ブライアン・ウィルソンの新譜

ブライアン・ウィルソンの新譜が8月に発売になるそうな。トッドといい細野といい、古株が8月にリリースラッシュ。困ったなあ、お金ないのに・・。 今週はJAPANの再発で爆死状態なので、8月は追い打ちをかけられそうな予感・・。 今、『スマイル』ブートのミ…

ビーチ・ボーイズ『オランダ』

1973年リリースのオランダ録音。FMで『セイル・オン・セイラー』を聴いて気になっていたので買わざるを得なかった。この曲だけヴァン・ダイク・パークスとブライアンの共作。 とはいえ全体的には地味。ボーナストラックの『ヴァーノン山と小道』に至っては朗…

ビーチ・ボーイズ『カール&ザ・パッションズ』

黒人メンバー2名を加えて1972年に発表されたアルバム。「ビーチ・ボーイズらしくない」「混迷期のアルバム」との評判が多く少し不安だったが、内容は結構まともだ。 後半なんかは妙に良くて、『All This Is That』などはこの時期のビーチ・ボーイズらしい美…

ビーチ・ボーイズ『サーフズ・アップ』

細野晴臣が一番好きなビーチ・ボーイズのアルバムはこの『サーフズ・アップ』だそうだ。勿論私も大好きだ。『ペット・サウンズ』よりも好きかもしれない。 一番の理由は『ティル・アイ・ダイ』が入ってるからだが、それ以外の曲も粒が揃っている。ブライアン…

ビーチ・ボーイズ『サンフラワー』

リプリーズ移籍第1弾の1970年作。自らのレーベル『ブラザー』からの再出発だ。気合いが入っていて、いい曲が多い。アナログで持っていたので買い直しになるが、当然音が良いので内容も引き立つというもの。 やっぱりこの時期のブルース・ジョンストンは良い…

ビーチ・ボーイズ『20/20』

ビーチ・ボーイズの作品群が一挙に再発となっている。以前、中古で見つけた6枚セットであらかた揃えたので、今回はこれのみ購入。ずっと探していたアルバムだ。 ビーチ・ボーイズとしては最悪の時期に出されたアルバムのようだが、状況に反して内容は美しい…

ブルース・ジョンストン「歌の贈りもの」

ビーチボーイズの「サーフス・アップ」が大好きだと言う話は以前にも書いたような気がするが、なかでも「ティル・アイ・ダイ」と「ディズニー・ガール」は出色の出来で、前者はブライアン・ウィルソン、後者はブルース・ジョンストンの曲だ。本作はそのブル…

ビーチ・ボーイズ レビューVol.3

最後、「ワイルド・ハニー」と「フレンズ」。ワイルド・ハニーの方は「ダーリン」に尽きる。全体的には地味だが、「スマイル」にも収録されていた「レット・ザ・ウィンド・ブロウ」も入っていて、この後37年の時間の旅をしてスマイルを聴いてみる、という98…