77年リリースのこの作品はブライアン・ウィルソンが復帰しての第2作目ということで、ブライアンのソロ作のような扱いを受けている隠れた名盤。ずっと探していたが、遂に手にした。買い直しで毎回躊躇していたので、今回はカードローンに目もくれずレジへ直行。地味だし変な打ち込みはあるしブライアンの声はしわがれているしで余り一般的にはお勧めできないかもしれないがメロディは綺麗。ガムのように味わうアルバム。
さらっと終わってしまう短い曲が多いが、希代のメロディメーカーの復活は素直に喜ぶべきで、初期ソロ作にも通じるハンドメイド感が漂う出来には感慨もひとしお。今となっては絶好調のブライアン・ウィルソンが死の淵から蘇ってきた頃の辛い辛い作品。それでも歌は悲しくも明るい。