エクスプローラーズ・クラブ『Freedom Wind』


08年にリリースされたエクスプローラーズ・クラブのデビュー作。これは江口寿史さんが選曲したプレイリストをラジオで聴いて知りました。

 

とにかくビーチ・ボーイズそっくり。ビーチ・ボーイズの60年代後期から70年代初頭に出された作品、と言われても信じてしまいそうなくらいです。これはフォロワーの域を超えていますね。

 

ビートルズのフォロワーは沢山いて、こうした趣向の作品は数多あれど、ビーチ・ボーイズはなかなかここまで寄せた作品というのは無かったように思います。ハイラマズを最初に聴いた時にはビーチ・ボーイズの影響を感じましたが、こんなにそのまんまの音楽ではなかった。

 

あまりフォローできていませんが、ワンダーミンツなんかはやはり正当なフォロワーで、後にブライアン・ウィルソンの作品にも参加するようになっていきました。でもこのエクスプローラーズ・クラブの偏執狂的な寄せ方というのは、ちょっとまた趣向が違うんじゃないかと思います。

 

フェイク感がなくて、そのままビーチ・ボーイズの60年代後期の音楽が好きであれば、単純に「いい曲」として耳に入ってくる感覚があって、少し恐ろしい感じがします。