YMO

小池玉緒『TAMAO Complete Yen Years』

40年の時を超えてやって来た小池玉緒の作品集。YMO参加曲の「鏡の中の十月」は耳にしたことはありましたし、細野晴臣のシングル『三国志』のB面に収録されていた楽曲でボーカルを取っていたので何となく知ってはいましたが、結構音源が沢山あるのに驚きまし…

YMO『テクノドン』

YMO

母が亡くなってから間もなく2週間が経とうとしていますが、その後すぐに連休だったので、追悼の意味も込めてYMOの作品を時系列に聴いていました。 YMOと追悼というのは余り似つかわしくないかもしれませんが、リアルタイムで自分が聴いていた時期が中学生の…

YMO『WINTER LIVE 1981』

YMO

中期YMOのライブ映像がやっとブルーレイ化されました。これで長く続いたYMO40周年も幕を閉じるんだと思います。まずはめでたい。 映像は当時VHSで購入しました。今でも部屋にはありますが、当然既にプレーヤーがないので観ることができません。ただ、今は映…

YMO『アフター・サーヴィス』disc 2

YMO

YMOの場合、というより皆そうかもしれませんが、各時期のライブは直近の作品の音に引っ張られることが多くて、結果的にアルバム再現ライブになってしまう。この散会ライブは結局は『浮気なぼくら』ツアーみたいなもので、この当時の音でキャリアの楽曲を再現…

YMO『アフター・サーヴィス』disc 1

YMO

ラスト。散会のライブ盤となります。こちらは繰り返しになりますが何度も聴く代物ではない。やはり、音的には『浮気なぼくら』の延長線上にあって、思い切り大衆向けにアレンジされた、1983年年末のクリスマス・プレゼントのようなキラキラした、ギラギラし…

YMO『サーヴィス』

YMO

YMOが解散するということを知ったのは果たしてどのタイミングだったか?恐らくは雑誌か何かで兆しを感じていて、正式にはラジオか何かで知ったんだと思いますが、もう彼方の記憶なので覚えていません。普通にショックでしたが、どこかに諦めもあったので、何…

YMO『浮気なぼくら インストゥルメンタル』

YMO

同時期に発売された『浮気なぼくら』のインスト盤ですが、これは一度聴いただけでもう二度と聴かない、と心に決めた作品でした。 何といっても主旋律をシンセでなぞるというアプローチがダサい。せっかくのオケが台無しになってしまっています。これは何のた…

YMO『浮気なぼくら』

YMO

後期YMOの一発目は強烈な売れ線で、当時は本当に驚きました。「ゲゲゲッ」と拒否反応がまずはあった。歌謡界に作家として進出していたきらいがメンバーにはあったものの、まさか本体でそれをやるとは思ってもみなかったし、期待してもいなかった。それがこれ…

YMO『テクノデリック』

YMO

81年にYMOはもう一枚アルバムを出しています。それがこの『テクノデリック』ですが、後から考えるとYMOはこの時点で解散していてもおかしくなかった。はっぴいえんどの『風街ろまん』と同じように、ここでYMOはもう「やり切っている」わけです。その後は文字…

YMO『BGM』

YMO

81年リリースのこの作品がやはりYMOのピークではないでしょうか。この作品の意味合いというのは2つくらいあるように思います。 ひとつはここでリスナーが振るいにかけられたこと。とても美しい反面、とても暗い音楽ですので、それまでの華やかなテクノポッ…

イエロー・マジック・オーケストラ『増殖』

YMO

40周年リマスター再発の第2弾、『増殖』も合わせてリリースされました。こちらはスネークマンショーのコントを挟み込んだ変則的な構成ですが、当時まずこうした作品形態自体が新しかったし、最初は何が起こっているのかよく分からなかった。しかしながら圧…

イエロー・マジック・オーケストラ『パブリック・プレッシャー』

YMO

YMO40周年再発第2弾、ということで実は久々にこの『パブリック・プレッシャー』を手にしました。本作はCD再発の時も購入していませんので、アナログ以来ということになります。 何故かというと、自分はYMOのライブ盤が余り好きではなかったからです。固定観…

イエロー・マジック・オーケストラ『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』

YMO

79年発売のこの2ndでYMOは大きくブレイクすることになりますが、実際に自分が初めてYMOの楽曲を耳にしたのは恐らく旅行先のラジオのチャート番組で聞いた「テクノポリス」だったように思います。オーケストラって何だろう?それでどうしてこんな音なんだろう…

イエロー・マジック・オーケストラ『イエロー・マジック・オーケストラ(US版)』

YMO

79年に発売された1stのリミックス版ですが、実際はこちらの方の音が記憶には残っていて、耳に馴染んでいます。アナログでもこのUS版しか持っていませんでした。YMOのレコードを初めて聴いたのはおそらく80年で中1の頃。『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ…

イエロー・マジック・オーケストラ『イエロー・マジック・オーケストラ』

YMO

YMO40周年ということで一連のオリジナル・アルバムがリマスター再発されました。第1弾は初期の3枚です。様々なメディアでの再発となりましたが、やはりアナログは高いのと、ハイレゾは設備がない、ということでSACDとのハイブリッド版を入手しました。従っ…

YMO『ノイエ・タンツ』

YMO

40周年を祝うYMOの第一弾リリースは81年に焦点を絞ったベスト盤でした。テイ・トウワ選曲、砂原良徳リマスターという正統フォロワーによる完璧な布陣です。 まずソロの楽曲を選んでいるのがいいですね。各々1曲ずつですが見事な判断だと思います。その上で聴…

YMO『増殖』

YMO

発売当時はとてもびっくりしました。YMOを覚えたての身にとって、謎の集団スネークマンショーと交互に現れる形式の作品という構成も驚きですし、10インチの変則的なレコードサイズ、そして強烈なジャケットという刺激の3連発でした。子供の耳には刺激が強過…

Yellow Magic Orchestra『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』

YMO

初期YMOを代表する一枚。リリースは79年ですので、まだ80年代に突入していないというのが意外なところです。ディケイドの前兆は前年に起こる。従って今後も2019年が大事になる訳ですね。 全般的に坂本龍一色が爆発してきていますが、あくまで当時のディスコ…

Yellow Magic Orchestra『Yellow Magic Orchestra』

YMO

78年にこの1stがリリースされた時にはまだ世間でYMOの名は知られていませんでした。大抵の人が次作からキャッチアップしたかと思いますので、1stは後追い。そこで「ファイヤークラッカー」や「東風」「中国女」といった曲に接していくこととなる訳です。 し…

YMO『Winter Live 1981』

YMO

中期YMOの音源や映像素材は一部を除いて一向に再発の兆しがありませんが、たまたま今回本作を中古で発見したので手にとりました。95年という時期に謎のリリースをなされ、音源は映像素材からの借用という酷い代物ではありますが、当時の音を楽しめる唯一の作…

YMO『テクノデリック』

YMO

81年という年はYMO関連の活動においてとても重要な年で、この年に『BGM』と本作が立て続けにリリースされています。坂本龍一が韓国から帰ってきて元気な時に作られたレコードなので、そのあたりの影響がそこかしこに。「Seoul Music」は端的な例ですが、ここ…

Yellow Magic Orchestra『NO NUKES 2012』

YMO

2012年の時点でこの熱狂。 突如リリースされた3年前のライブ音源。一連の再活動の締めくくりの時期の演奏は比較的初期の楽曲を中心にストイックに演奏され、かつビートが力強かったことを思い出します。当時のセットリストの中で意外に思ったのは『アブソリ…

YMO『RARE TRACKS and more』

YMO

ラスト。企画力のなさが集約されているレアトラック集です。 やっぱりアルファ時代の『テクノバイブル』を彷彿とさせますが、そこでのレアトラック集はオーブのリミックスなんかも入っていたので、それに比べればまだまし。とはいえ既出音源の多さからお得感…

YMO『ONE MORE YMO』

YMO

こちらは一度再発されたものを持っているのでダブリとなります。従って新たな発見もありませんが、やはりウィンターライブは正式な映像化再発を願って止みません。『PROPAGANDA』も『TECHNODON LIVE』も再発されていますので、いずれはと期待して気長に待つ…

YMO『WORLD TOUR 1980』

YMO

ああ、大分違うんだ。音が攻めてる。 1年経って、本格的に欧米各国を廻ったワールドツアーの音源。一聴して音が暗いな、と思いました。鳴っているノイズも攻めてる音が多い。時期的には『BGM』録音直前、『B-2 UNIT』発売直後ということでヒリヒリした緊張感…

YMO『FAKER HOLIC』

YMO

ここまで来てまだ70年代。 初の海外単独ツアーに出たYMOの記録がこの2枚組となりますが、演奏はとてもタイト。特にやっぱりドラムですね。「在広東少年」のリズムの早いこと。全体的には『パブリック・プレッシャー』のギター差し替え事件の元音源でもあり、…

YMO『LIVE AT GREAK THEATER』

YMO

なるほど、これがチューブスの前座ですか。 79年の8月なので自分はまだ小学生。日本でもまだ左程話題になっていない頃なので、当時はさだまさしとかを聴いていた頃でした。「関白宣言」とかがヒットしていたんですね。あれはいつ頃なんだろうか。 このグリー…

YMO『L-R TRAX 』『LIVE AT KINOKUNI-YA HALL』

YMO

05年に出たこのライブボックスセットは発売当初メンバーの意図に反したリリースである旨のメッセージが公開されたこともあり、手を出さずにここまで来ました。ただ、再始動後のYMOはライブバンドの色合いが強く、また小池光夫のリマスターによる音質向上が目…

YMO『BGM』

YMO

YMOの最高傑作。自分の原点がここにあります。 発売当時はあまりの変貌に不覚にも聴きながら寝てしまいましたが、その後30年に渡って常に振り返る作品です。『Mass』にはまる人が多いですが、『音楽の計画』が一番印象に残っていて、鋭いリズムに目眩がしま…

YMO『Fire Bird』

YMO

配信限定でリリースされていたYMOの新曲をようやくダウンロードしました。聴いてびっくり、これは昨年のワールド・ハピネスのライブ録音なんですね。てっきりスタジオ録音し直したのかと思っていました。ちょっと残念。 昨年夢の島で初めてこの曲を聴いた時…