Captain Beefheart

キャプテン・ビーフハート『The Spotlight Kid』

キャプテン・ビーフハートのこの72年リリース作品は、比較的初期に手に入れたアルバムでした。理由はひとえにビートクラブでの映像が原因だったと思います。とにかくここでの冒頭曲「I'm Gonna Booglarize You Baby」は強烈だった。 www.youtube.com 本作は2…

キャプテン・ビーフハート『烏と案山子とアイスクリーム』

御大のラスト作。82年リリース。こちらは前作程の音質向上は感じられませんでした。そもそもキャプテン・ビーフハートで高音質というのも違うとは思いますが。 本作は大分後になって聴いた作品でもあるので、まだ体に染み渡ってないのも原因かと思いますが、…

キャプテン・ビーフハート『美は乱調にあり』

これは夢のようだ。 ヴァージン移籍後の後期2作が目出たく再発されましたが、今回は高音質盤のプラチナSHMで購入してみました。事前に評価を目にしていたものの、ここまで微細な音が再現されているとは。これがリマスターの効果なのか、ディスクの性能なのか…

キャプテン・ビーフハート『Out - takes』

そして最後は未発表曲集。既発楽曲の別バージョンと純粋な未発表曲が混在していますが、いずれも70年代初期の音源なのでどれもコクがあっていい出来です。 かつて御大の未発表曲集は『Grow Fins』という大作がありましたが、そちらに比べればコンパクトで質…

キャプテン・ビーフハート『Clear Spot』

無敵。 このアルバムは本当によく聴きました。最初アナログで手にした時にはその余りの聴きやすさに面食らったもんですが、テッド・テンプルマンの手による混沌を整理した音の彼方に聴こえてくる狂気、特に「Nowadays a Woman's Gotta Hit a Man」と「Clear …

キャプテン・ビーフハート『The Spotlight Kid』

72年リリースのこのアルバムはアナログ時代から本当によく聴きました。 この場でも何度か紹介しているビートクラブの映像との出会いが余りにショックだったので、慌てて「I'm Gonna Booglarize You Baby」収録の本作を探しに出かけた記憶があります。きっか…

キャプテン・ビーフハート『Sun Zoom Spark 1970 to 1972』『Lick My Decals Off Baby』

キャプテン・ビーフハートのリマスターが密かに始まっています。来月にも後期の作品がリリースされますが、その前に70年代前半の3タイトルに未発表曲集を加えたBOXが発売されていました。国内盤が出るかと待ち構えていましたが、どうも難しそうなので輸入盤…

キャプテン・ビーフハート『Bluejeans & Moonbeams』

74年リリースのこの作品だけは持っていませんでしたが、何故かユニオンで特設コーナーがあって新品輸入品で安く置いてあったので手にとった次第。本人無許可で制作途中でリリースされ、メンバーもマジック・バンドに去られて・・という悲惨なアルバムですが…

キャプテン・ビーフハート『Trout Mask Replica』

キャプテン・ビーフハートはポップだと思います。このアルバムは冒頭から強烈でとてもそうは思えないかもしれませんが効いて来るんです。声がウルフマン・ジャックみたいなダミ声ですから最初はとっつきにくいかもしれませんが、よく聴いていくと実はバック…

キャプテン・ビーフハート『The Lost Broadcasts』

御大がビートクラブに出演した際のフル映像がDVD化されました。目出たいですねえ。 時は72年。『スポットライト・キッド』発表後のツアー時にドイツを訪れた際の演奏です。放送では『I'm Gonna Booglarize You Baby』1曲だけでしたが、ここでは『Click Clack…

キャプテン・ビーフハート『Bat Chain Puller』

出ました!隊長の未発表作。元々は76年にリリースされるはずだった『スマイル』『マニア・マニエラ』並のお蔵入り作品。こいつが正式に世に出るなんて・・。何て我々は幸せなんでしょうか。 マジック・バンドのメンバーが去ってザッパの支援を受けて『ボンゴ…

キャプテン・ビーフハート『Unconditionally Guaranteed』

過渡期ものが続く。74年リリースの隊長の作品。マーキュリー時代の2作品はパッとしないので手に取らずにいた。この作品でズート・ホーン・ロロとロケット・モートンがバンドを去ってしまい、オリジナルのマジック・バンドは終焉を迎える。そんな悲しいアルバ…

ビート・クラブVOL3 1970-1972 Disc 7

やっとここまで来た。最終回に向けて一直線だが、出てくるバンドは恐ろしいラインアップが続く。 キンクスの映像はLDで観ていたが、その後唐突に出てくるグレイトフル・デッドやジム・モリスン亡き後のドアーズ等「何事なのか」という事件にも似た映像が続い…

キャプテン・ビーフハート『烏と案山子とアイスクリーム』

雄弁だなあ。先日亡くなったキャプテン・ビーフハートの82年リリース最終作。何故か買い逃していたが、タワー・レコードの再プレスが出ていたので満を持して購入。後期のビーフハートも本当にカッコいい。 『シャイニー・ビースト』以降の作品は基本的に音が…

ザ・マジック・バンド『Back To The Front』

先日購入したディスク・ガイドで存在を初めて知ったキャプテン・ビーフハートのバックバンド再結成メンバーによるバンドの03年リリース作品。これも中古屋にサクッと置いてあったので手に取った。 内容は主役なしでバンドが演奏を行い、ドラムのジョン・フレ…

『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』

こちらもほぼ読了。キャプテン・ビーフハートの訃報に落胆していたところに入ってきた嬉しいニュースはこの本の発売とピーター・バラカンのFMでのビーフハート特集だった。 一部で批判も出ているが、単純にすべてのタイトルを紹介しているだけでまずは価値が…

キャプテン・ビーフハート『Mirror Man』

ミラーマンっていうヒーローがいて、昔結構好きだった。歌も良かったよね。ウルトラマンの派生系なんだろうけど、何となくあの辺りのヒーローものは気品があって良い。 ということで、こちらはキャプテン・ビーフハートの2nd。これも再発を待っていた。それ…

キャプテン・ビーフハート『Safe As Milk』

キャプテン・ビーフハートの65年作1st。既にディスクユニオンでは予約分完売で何となく品薄の感がしてきたので、急いで購入した。紙ジャケリマスターを待っていたので初聴。 何だ、もう完成してるじゃないか!『トラウト・マスク・レプリカ』からだと思って…

牛心親父の叫び

#本文は1996年7月号に掲載されたものです。 キャプテン・ビーフハートという偉大な親父がいる。その音楽は一般的には人の耳を寄せ付けないが、Zappaの旧友ということで根強いファンは多い。 現在は画家、ドン・ヴァン・ヴィレットとして活動しているらしい…