2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

キース・ジャレット『The Koln Concert』

これは珍しい音楽。 全編即興のピアノソロコンサートを収めた75年の作品です。キース・ジャレットは名前だけは知っていましたが、こんな実験的な試みを行っている人だったとは知りませんでした。こちらも会社の先輩からお借りしたものですが、とても美しくて…

ボビー・バード『Bobby Byrd Got Soul : The Best of Bobby Byrd』

あれはピーター・バラカンの番組だったかな。本作収録の「If You Don't Work You Can't Eat」がかかって、それ以来ずっと収録作を探していたんですが、JBはあってもボビー・バードはなかなか中古にはありませんでした。そこへ来て今回の映画封切りに合わせた…

ポール・マッカートニー&ウィングス『Red Rose Speedway』

ここ最近思うのはジョン・レノンよりポール・マッカートニーの方が自分は好きだったということです。よく言われるように、かつては商業主義に走ったポールを揶揄する傾向があって、政治活動に邁進するジョンの方がロックンローラーとして上位に位置付けられ…

マーヴァ・ホイットニー『It's My Thing』

映画の公開に合わせてJB関連の作品が一気に再発されています。しかもすべて1000円ということでこれはお買い得。そんな中、ずっと探していたマーヴァ・ホイットニーの作品もこっそりと再発されていて、嬉々として購入しました。69年の作品です。 ジェームス・…

テテ・モントリュー『Tete!』

最後は74年録音のピアニストの作品です。とにかく弾きっぷりが凄いですが、1曲目に「Giant Steps」が収録されていることがポイントでしょう。 「Giant Steps」の意味は一音毎にコードが変わっていくことで譜面上の移動が大胆に大きく行われることが由来のよ…

チャールス・ミンガス『Mingus At Carnegie Hall』

続けてミンガスです。これは74年のライブ。 ミンガスというと自分にとっての接点はジョニ・ミッチェルくらいだったんですが、聴いてみると50年代のマイルスのようでとても気持ちよく聴けました。ハード・バップというのは要するにコード進行だけ決めておいて…

オーネット・コールマン『Virgin Beauty』

次は先日亡くなったオーネット・コールマンです。貸してくれた先輩はジャズのギタリストなので当然ジャズにも造詣が深く、色々と教えてくれました。 フリー・ジャズと聞いてご他聞にもれず難解な内容を予想していたのですが、意外と軽快な内容でした。そもそ…

ヴァン・モリスン『Moondance』

ヴァン・モリスンも未開拓のアーティストですが、傑作と言われる本作も何度も手にとっては見送って来た作品でした。一時期まとめて再発した際もしばらく迷いましたが、結局買わずじまい。巨匠のイメージがあるので何となく重そうで近付き難いんですね。そん…

マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル『Greatest Hits』

この春に異動して来た会社の先輩に音楽に詳しい方がいて色々と話している中で、自分はソウルとジャズが未開拓である旨話したところ厳選して5枚のアルバムを貸してくれました。大分趣味が被っているところも多いんですが、マーヴィン・ゲイについては『What's…

ウィリアム・ブーツィー・コリンズ『灼熱のP-ファンカー』

82年リリースの6作目。『Ultra Wave』と『What's Booty Doin'』の間にあたります。ブーツィーも持ってるようで持ってなかったので、今回聴き返してみてミッシング・リンクを埋めることが出来ました。 この作品は人力ファンクの最後にあたるもので、ここから6…

オリジナル・ラブ『ラヴァーマン』

変化する人、田島貴男が次に選んだのはひとり再結成でした。 『風の歌を聴け』のリズム隊を再度招集した新作はリードトラックのタイトル曲からして並々ならぬ気合いが感じられましたが、届けられた新作は直球勝負の作品でした。『白熱』以降の動向がとても気…

ブーツィーズ・ラバー・バンド『Stretchin' Out In』

Pファンクのウネウネッとした感じはジョージ・クリントンのある意味気色の悪いボーカルと共にこのブーツィーのウネウネ、ブリブリのベースが大きく貢献しています。ブーツィーの場合、根がプレーヤーなので、作品としては多少インパクトに欠けるきらいもある…

ジュディ・シル『Judee Sill』

アンディ・パートリッジがファンからの質問に答えて、聴くべきアーティストとしてELO、キンクスと共に挙げていたジュディ・シルの71年リリース1st。YouTubeで試聴はしていましたが、本格的に聴いたのは初めてです。とても優しい音。 基本的にはジョニ・ミッ…

大貫妙子『コパン』

30年前の85年リリース。デジタルノスタルジア。 およそ半数を坂本龍一が編曲していますが、時期的に『音楽図鑑』後半や『未来派野郎』の頃のフェアライトの音が鳴っていて時代を感じさせると共に、どこか懐かしく、しかし今聴いても色褪せない魅力を称えた作…

ロバート・グラスパー『Black Radio 2』

ceroの新作に関する記事で名前が挙がっていたロバート・グラスパーを聴いてみることにしました。厳密にはこの前の12年リリース作を聴くべきですが、たまたまこちらの続編の方が中古屋にあったのでまずは手にとって、というより続編とは知らずに購入してしま…