ボビー・バード『Bobby Byrd Got Soul : The Best of Bobby Byrd』

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あれはピーター・バラカンの番組だったかな。本作収録の「If You Don't Work You Can't Eat」がかかって、それ以来ずっと収録作を探していたんですが、JBはあってもボビー・バードはなかなか中古にはありませんでした。そこへ来て今回の映画封切りに合わせた怒濤の再発。先日聴いたマーヴァ・ホイットニーと共に即決です。

ベスト盤なので色々な年代の楽曲がランダムに納められていますが、いくつかの曲はもろにJBという感じで勢いもあって素晴らしい。但し退屈なものもあります。基本的に収録時間が77分もあると疲れてしまうので、一気に聴くのはしんどいんですが、ファンクの場合はリズムに身を委ねれば何とかなってしまうのが怖いところ。

JBの声が聞こえてくる瞬間もあって、長い間兄弟のように活動を共にして来た記録がディスクに刻まれています。しかし、こうして見るとJBの活動というのは多岐に渡っていて、とてもじゃないけど全貌が掴み切れない。アルバムを聴いても駄目で基本はシングル、かつ関連アーティストも同レベルのクオリティで演奏されているので無限に範囲が広がっていく。マイルスもそうですが、巨人の軌跡に迫っていくのはパワーのいる作業ですね。