2018-01-01から1年間の記事一覧

ジョン・レノン『Lennon Legend』

ジョン・レノンのベスト盤を手に入れようと思ったきっかけは「Happy Xmas」と「Give Peace A Chance」をきちんと聴きたかったからでした。しばらく前に聴いた『Shaved Fish』は「Give Peace A Chance」が部分的にしか聴けませんでしたので、ちょっと中途半端…

レッド・クロス『Show World』

こちらの97年リリース作品が一番バランスが取れていて良いとの評判でしたが、期待に違わぬ出来でした。突出したところがないのが他のパワーポップ勢との差のように感じますが、そこはそれ、佳作として捉えれば必要十分の出来。 この温度感というのは何なんで…

レッド・クロス『Phaseshifter』

93年リリースのメジャー2作目は当時の流れに乗ったグランジ風味の作品でした。これはちょっとあんまり引っ掛かんないな。 思えばパワーポップというカテゴリー、というか括りで語られがちな音楽は時代的に90年代初頭に位置することもあり、どうしても当時の…

Orangeade『Broccoli is Here』

北園みなみが改名したというのは知りませんでした。謎めいてるなあ。最近そうした人が少ないので、こういったエピソードを聞くと非常にワクワクしますね。面白そうな人だ。 そんなOrangeadeの新作ミニアルバムがリリースされましたが、前半2曲が佐藤望、後半…

ノラ・ジョーンズ『Come Away With Me』

ラジオで「Don't Know Why」を聴いてやっと手を伸ばしたノラ・ジョーンズの02年リリース1st。ノラ・ジョーンズはピーター・バラカンがお気に入りなのでその姿は何度も目にしていましたが、こうしてきちんと聴くことになるとは思いませんでした。こうした真っ…

キング・クリムゾン『Thrak』

最近また活動が活発になっているキング・クリムゾンのこちらは95年リリース作。『Vrooom Vrooom』は聴いていたので何となく想像はつきましたが、「Red」な感じなんですね。メタル・クリムゾンとしてのダブルトリオ体制で臨んだ意欲作です。 しかし聴いた印象…

スモーキー・ロビンソン『Where There's Smoke..』

山下達郎の言う通り、スモーキー・ロビンソンはどれを聴いてもいいですね。こちらは79年リリースの8作目。何と先日聴いたYMOの2ndと一緒ですね。この落差は凄い。 乾いたストリングスが小沢健二を彷彿とさせますし、エレピの音はまるでシュガーベイブのよう…

ユートピア『REDUX '92 - LIVE IN JAPAN』

92年のユートピアの来日公演は五反田ゆうぽうとまで観に行きました。確か会社の同期と一緒に観たんですが、当時はいわきと長野からお互い駆けつけて堪能させて頂いた。これは88年に始まったトッド・ラングレンの一連のべアズヴィル時代の作品が再発されて、…

イエロー・マジック・オーケストラ『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』

YMO

79年発売のこの2ndでYMOは大きくブレイクすることになりますが、実際に自分が初めてYMOの楽曲を耳にしたのは恐らく旅行先のラジオのチャート番組で聞いた「テクノポリス」だったように思います。オーケストラって何だろう?それでどうしてこんな音なんだろう…

イエロー・マジック・オーケストラ『イエロー・マジック・オーケストラ(US版)』

YMO

79年に発売された1stのリミックス版ですが、実際はこちらの方の音が記憶には残っていて、耳に馴染んでいます。アナログでもこのUS版しか持っていませんでした。YMOのレコードを初めて聴いたのはおそらく80年で中1の頃。『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ…

イエロー・マジック・オーケストラ『イエロー・マジック・オーケストラ』

YMO

YMO40周年ということで一連のオリジナル・アルバムがリマスター再発されました。第1弾は初期の3枚です。様々なメディアでの再発となりましたが、やはりアナログは高いのと、ハイレゾは設備がない、ということでSACDとのハイブリッド版を入手しました。従っ…

岡田徹『Tの肖像』

2016年にリリースされたムーンライダーズの岡田徹のソロ作品。しばらく手にするのをためらっていましたが、中古で見つけたので購入しました。 収録曲の半数がライダーズ時代の楽曲のセルフカバーなので楽曲自体は保証付。ただ新規感はないのでまるでデモテー…

ブライアン・フェリー『OLYMPIA』

2010年にリリースされた作品。ここ最近ケーブルTVで「ジュールス倶楽部」をよく観ているんですが、結構何度もブライアン・フェリーが出演していて、その中に本作リリース時の出演番組がありました。内容がなかなか良かったので手にしたんですが、期待に違わ…

スモーキー・ロビンソン『Pure Smokey』

先日亡くなったアレサ・フランクリンにしてもこのスモーキー・ロビンソンにしても、ソウル系は本当にCD化がなされていません。聴く人が少ないのかな。 こちらはスモーキーの74年リリースの2ndですが、どれを聴いても本当にいいですね。全部同じに聴こえると…

スカート『遠い春』

メジャーからの初シングルということで、およそ1年ぶりに届けられたスカートの新作。初回はDVDとの2枚組で、かつ特典のCDまで付くという豪華版です。 表題曲はスローな楽曲でしたが、テイストは『20/20』と変わらず絶好調で、この路線で果たしてどこまで突…

ゴンチチ『KIT』

エレベーター・ミュージックとしての音楽は聴き込むものではないと思っていましたが、このゴンチチだけは別格で、ギターのストロークの魅力にやられて以来、ずっと気になり続けているアーティストでした。しかしオリジナル・アルバムとなると、これがびっく…

高橋ユキヒロ『Saravah Saravah!』

1978年という年はYMOのデビューの年でもありますが、細野晴臣の『はらいそ』や坂本龍一の『千のナイフ』、そしてこの高橋ユキヒロの『Saravah!』が出た年でもあって、実は1981年に匹敵する重要な年でもありました。そんな中、小坂忠の『HORO』と同様に、当時…

YMO『ノイエ・タンツ』

YMO

40周年を祝うYMOの第一弾リリースは81年に焦点を絞ったベスト盤でした。テイ・トウワ選曲、砂原良徳リマスターという正統フォロワーによる完璧な布陣です。 まずソロの楽曲を選んでいるのがいいですね。各々1曲ずつですが見事な判断だと思います。その上で聴…

武川雅寛『a journey of 28 days』

ムーンライダーズの武川雅寛さんが新作を出してくれました。これは一言で言って「死の匂い」がします。 題名からして生死を彷徨った期間から取られているし、何より掠れたボーカルが痛々しい、というより迫力がある。これはドスが効いていて怖いですが、何と…

堀込泰行『What A Wonderful World』

堀込泰行の2ndが出ました。今回は外部のプロデューサーに委ねた形での制作で、1stのセルフプロデュースから少し毛色を変えた登場です。 冒頭から打ち込みのグルーヴィーな展開に驚きますが、やはりこうしたアプローチは自らプロデュースしていたら出てこない…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 4『Aluminum Tunes』disc 2

ラスト。2枚組の2枚目。ステレオラブのアルバム未収録曲はこんなにあったのか、と驚かされました。しかもどれもクオリティが高い。一貫したアンニュイな感覚と聴き手を突き放すようなインダストリアルな音。かつ人懐こいという離れ業を成し遂げる稀有なグ…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 3『Aluminum Tunes』disc 1

続いて98年発表の2枚組1枚目。音源は95年から97年のものとのことですが、どれもポップでいいですね。アルバムも『エンペラー・トマト・ケチャップ』から持っているので、テイストもお馴染みになって来ました。少し楽曲が複雑化したかな。 「ジュールス倶楽…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 2『Refried Ectoplasm』

ステレオラブBOXの2枚目は95年のリリース。音源は92年から93年のものとのことで、この辺りも完全なミッシングリンクです。初期音源というのは荒々しいイメージとどマイナーな暗さを警戒して、というより端的に情報がなくて手を出していない時期の音です。基…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 1『Switched On』

ティム・ゲインがステレオラブのリマスターを始めたということで、第一弾がレアトラック集のボックス。ここ最近、久々にステレオラブを聴き返したりしている中で、Radio Samamotoでも選曲されたりジュールス倶楽部でも出演シーンを見かけたりと、妙にステレ…

ナッズ『Todd Sings』

ナッズの作品群は機を見て探していますが、トッド・ラングレンが歌った未発表バージョンを集めた作品が出ていて、先日たまたま見つけました。以前も目にして気になっていたので、今回満を持して、というほどでもないですが入手した次第。 ナッズの音は本当に…

レッド・クロス『Third Eye』

90年代のパワーポップ関連はジェリーフィッシュとマシュー・スウィートにとどめを刺すと思っていましたが、ひょんなことからこのバンドの名前を目にして、いろいろ調べていくと他にもいくつかのバンドの名前が上がって来ました。とりあえず、まずは縁という…

パーラメント『Medicaid Fraud Dogg』

パーラメント名義での久々の新作。しばらく前にファンカデリック名義での新作もありましたが、パーラメントとしては何と38年ぶりということで、恐ろしいインターバルで作品をリリースしています。Pファンクは不滅、ということでしょうか。ジョージ・クリント…

コーネリアス『Ripple Waves』

コーネリアスが活動再開したことは誠に喜ばしい限りで、こうした後日談のような作品もおまけでリリースしてくれるのは大変嬉しいことです。純粋な新作というより、スタジオライブや他人のリミックスなどを収録したオムニバス盤。一部新曲も入っているという…

高野寛『Ride on Tide』

99年の弾き語りライブを収録した2枚組。このライブ盤がリリースされていたことは一連の作品を復習した際に知ってはいましたが、弾き語りとは思っていませんでした。2000年のリリースですが、この後『確かな光』が来ているということは、ここでひとつ吹っ切…

ロニー・リストン・スミス『Loveland』

山下達郎のサンデーソングブックでかかった曲を頼りに入手したロニー・リストン・スミスの78年作品。 ロニー・リストン・スミスは一時期夢中で集めたレア・グルーヴ関連の作品の中で1枚含まれていたので、『Expansion』だけは持っていましたが、このエキゾ…