James Taylor

ジェイムス・テイラー『That's Why I'm Here』

85年リリースの作品。前作『ダディーズ・スマイル』から4年のブランクがありますが、その間には離婚などもあって決して順調な生活ではなかった中でのこの穏やかな作風はどうでしょう。JTという人はどこまでも優しくて、永遠にその感触が消え入ることがない。…

ジェームス・テイラー『JT』

77年リリースの本作を揃えたことで、ほぼほぼ70年代までのJTはコンプリートしたことになります。この『JT』は人気が高いのか、なかなか中古屋でも出物がありませんでしたが、今回サクッと入手できました。 まず、一聴して音がソリッド。基本線はいつものJT節…

ジェームス・テイラー『James Taylor』

アップルといえばジェームス・テイラーの1stが出ていたことで有名ですが、やっとここで聞けました。凄い!もうこの時点で完成されている。 1stがそのアーティストの全てを物語るというパターンの作品は数多あれど、このJTについても思い切りそれが当てはまっ…

ジェイムス・テイラー『Flag』

ジェイムス・テイラーを真剣に聴き始めたのは高橋幸宏のラジオ番組がきっかけですが、既に随分と聴き進めてしまいました。はっきり言ってどれも同じなんですが、一定してクオリティが高いところでとどまっているのが素晴らしいと思います。 本作ではビートル…

ジェイムス・テイラー『ダディーズ・スマイル』

原題は『Dad Loves His Work』ということで、にこやかなジャケットに反してカーリー・サイモンとの離婚直前、原因は家庭を顧みないで仕事ばっかりしているから、という感じで伝えられている時期の作品です。それでもって「父さんは仕事が好き」みたいなタイ…

ジェームス・テイラー『Walking Man』

これはいい! 74年リリースの本作はJTの数ある作品の中でも地味で埋もれてしまうタイトルのようですが、非常に楽曲もいいしアレンジもさりげなく凝っていて最高なんじゃないかなあ。メロディに対するコードのつけ方もとても洒落ていて、シンプルな曲でも豪華…

ジェイムス・テイラー『In The Pocket』

ジェイムス・テイラーという人はどのアルバムを聴いても同じ質感で高値安定の株のような存在です。悪くいえば金太郎飴ですが、どれを聴いてもいいとも言えます。この作品は76年リリース。豪華ゲストを迎えた割には落ち着いた印象のあるアルバムです。 LPでい…

ジェイムス・テイラー『Gorilla』

しかしジェイムス・テイラーという人は外れがない。「どれを聴いてもいい」と以前高橋幸宏がラジオで言っていましたが、本当にその通りでどの作品を聴いても一定のクオリティをクリアしているように思います。 この作品は75年にリリースされた6作目。参加ミ…

ジェイムス・テイラー『Mud Slide Slim』

71年発表の3rd。大分売れたようですが、キャロル・キングの『You've Got a Friend』が入っているだけでは恐らくなくて、時代のムードと楽曲が同期したんでしょう。 基本的には前作の路線を引き継ぎつつ、よりバンド・サウンド色が強くなっています。この雰囲…

ジェイムス・テイラー『Sweet Baby James』

細野晴臣曰く「いや、僕はJTといえば『スウィート~』が1枚あればいいんだ」。 ジェームス・テイラーの70年リリースの2nd。1stがアップルから出ていますが、実質的にはこちらがデビュー・アルバムとなります。遅ればせながらやっと聴くことが出来ました。こ…

ジェイムス・テイラー『October Road』

JTはずっと聴こうと思っていてなかなか手が出なかったアーティストですが、しばらく前のEveryday Musicで本作のタイトル曲がかかって「やはり行かねば」と思っていた矢先に中古屋で見つけたのが02年リリースのこの作品です。聴いた印象はやはりバッチリ。ジ…

ビート・クラブVOL3 1970-1972 Disc 8

そしてビートクラブも終焉を迎えた。何かすべてが終わっていくかのようだ。 今回はまずカントリー&ウェスタン特集みたいな趣旨の回から始まる。バーズ、マナサス、ときてJTだ。録りためていた映像を放出するかのようなその振る舞いは終りの始まりを予感させ…