2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フィッシュマンズ『宇宙 日本 世田谷』

97年リリース。実質的なフィッシュマンズのラストアルバムです。このアルバムはもう宇宙と交信していますね。 世田谷が宇宙と直結している。この感覚は2001年にコーネリアスが『POINT』をリリースした際に「From Nakameguro to Everywhere」と宣言していた感…

フィッシュマンズ『LONG SEASON』

やっぱり1曲35分というのは強烈で、この作品がターンテーブルに乗る機会は左程多くはありませんでした。しかし、それくらい当時のフィッシュマンズは突き抜けていたし、そのピーク状態はそんなに長く続くものではない。 テイスト的にプログレというよりも昨…

フィッシュマンズ『空中キャンプ』

いつも『空中キャンプ』を聴くときには最初から通して聴くことにしていますが、それはやはりこのアルバムが全体でひとつだからだと思います。 一番最初に聴いた時もそうでしたが、今聴き直してみても始まりはスッと何気なくスタートする感じがあって、「一体…

フィッシュマンズ『オー!マウンテン』

フィッシュマンズの95年リリースライブ盤。ライブ盤とはいえ、実際にはかなりリミックスが施されているので、実質的にはライブ音源をソースとした新作、というよりベスト盤的な趣です。 この翌年に『空中キャンプ』がリリースされる訳ですが、自分が最初にフ…

フィッシュマンズ『オレンジ』

94年リリース4作目。大分ここでも音が変わってきました。 エンジニアのZAKが全面的にプロデュースに関わり始めて、音が彼方の方向にぶっ飛ばされてきた。これがこの後のフィッシュマンズを孤高の存在へと高めていく、本当に彼岸の音楽のようになっていきます…

フィッシュマンズ『ネオ・ヤンキーズ・ホリデイ』

93年リリースの3作目。90年代がどういう時代だったか、それが分かってくるのは世紀も変わる頃、99年から2000年くらいにかけて東浩紀を発見してからのことでしたが、93年当時はそのヒントも全くなくもがいていた時期でした。 そんな中で唯一ヒントをくれたの…

Lamp『一夜のペーソス』

先日サブスクで聴いたLampの新作がフィジカルでもリリースされました。20曲もあるので2枚組かと思っていましたがCDは1枚。ジャケットにある表記はアナログ用なんでしょう。 既に何度か聴いていたので既視感がありますが、改めて向き合ってみると何故Lampが海…

『鈴木博文 古希記念 ライブ 「Wan-Gan King 70th Anniversary」』

鈴木博文さんの古希を祝うライブが配信されました。たっぷり3時間楽しめる素敵なライブとなっています。 先日聴いたトリビュート盤に沿ったゲストが多数参加していますが、やはり久しぶりに拝見できた青山陽一さんの演奏が格別です。またカーネーションの直…

フィッシュマンズ『チャッピー、ドント・クライ』

フィッシュマンズの固め聴きに入りたいと思います。まずは91年リリースの1st。 フィッシュマンズは『空中キャンプ』と『宇宙 日本 世田谷』だけ聴いていればいいと思っていましたが、それは後の評価のみを見て自分で確かめていない聴き方だったと思います。…