フィッシュマンズ『チャッピー、ドント・クライ』


フィッシュマンズの固め聴きに入りたいと思います。まずは91年リリースの1st。

 

フィッシュマンズは『空中キャンプ』と『宇宙 日本 世田谷』だけ聴いていればいいと思っていましたが、それは後の評価のみを見て自分で確かめていない聴き方だったと思います。その後映画やドキュメンタリーで様々な楽曲を耳にして、やはり聴き返しが大事と考えた次第。

 

この作品も基本的にはレゲエのリズムなんですが、もう最初から完成している感じがあって、特にベースラインがとても心地良い。『空中キャンプ』以降との違いはおそらくヒリヒリした緊張感ではないかと思うんですが、むしろこちらの方が聴きやすいし、根本的にはあまり変わらない。間隔が5年くらいしか空いていないので当然といえば当然ですが、化ける前のバンドの音、というよりネイキッドな魅力が詰まっている感じがじます。

 

冒頭の「ひっくりかえってた2人」からしてとても良かったんですが、後半の「Go Go Clubですれ違い」あたりにもハッとさせられました。