2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋幸宏『THE DEAREST FOOL』

99年リリースの本作は21世紀の高橋幸宏の活動の予言書のようになっています。加えて、YMOからビートニクスへとつながる流れとして90年代を総括して次の世紀へ移行していく。そんなヒントがたくさん詰まっているアルバムです。 EMIイヤーズの捉え直しと追悼の…

高橋幸宏『A RAY OF HOPE』

高橋幸宏の追悼も今月で最後にしようと思っていますが、こちらは98年リリースの作品。コンピシオのオムニバス的な位置付けですが、山下達郎の『Ray Of Hope』の10年以上先を行っているタイトルですね。 しかし今回EMIイヤーズの作品を聴き直してみて本当にい…

小沢健二とスチャダラパー『ぶぎ・ばく・べいびー』

「今夜はブギー・バック」から30年ということで、小沢健二とスチャダラパーが再度邂逅しました。今回の方が断然カッコいいですね。 94年に「今夜はブギー・バック」が出た時は小沢健二の歌がなんとなくゆっくりしていて、ちょっと冗長な感じがしました。しか…

石野卓球『KARAOKEJACK』

01年リリースの石野卓球ソロ4作目。このアルバムは以前持っていたような記憶がありましたが、当時購入したのは「stereo nights」のシングルだけでアルバムは買わなかったのかもしれません。いずれにせよCD棚にはありませんでした。 この作品から吹っ切れて抜…

ビル・エヴァンス『Unknown Session』

しばらくジャズから耳が遠のいてしまっていますが、マイルスとビル・エヴァンスだけは別で、コンスタントに掘り起こしています。本作は62年録音。同時期の『インタープレイ』と若干メンバーを変えて録音されたもので、長らくお蔵入りしていた音源とのこと。…

マイルス・デイヴィス『At Plugged Nickel, Chicago』

65年録音のこのライブ演奏は元々はVol.1とVol.2に分かれてリリースされていた作品です。2枚組の中古を見つけたので今回手に取りましたが、これは本当に凄い演奏。満を持して参加したウェイン・ショーターを抱える壮絶なクインテットです。パーソネルは下記の…

双六亭『双六亭漂流記』

最高最高!密かに待ち望んでいた双六亭の2ndがリリースされました。傑作ですね。カーネーションが90年代に置き忘れてきたもの、あるいはなかなか新作が出てこない青山陽一のエッセンスを継ぐものとして燦然と輝く素晴らしい作品に仕上がっています。 白眉は3…

ジェームス・ブラウン『Raw Soul』

JBのアルバムというのは寄せ集めのものが多くて、基本的にはシングル盤を中心に活動したミュージシャンという印象が強い。そのため自分もアルバムは一部の作品にとどめて、コンピレーションやライブ盤などをこれまでは聴いてきました。 とはいえ折角安く再発…

吉田美奈子『TWILIGHT ZONE』

77年リリースの吉田美奈子4作目。吉田美奈子もずっと聴かずにきましたが、ここ最近山下達郎を一気に聴き進めたこともあって、自然と耳がこちらに向いてきました。 「恋は流星」が入っていることで再評価が高まっているアルバムですが、勿論その曲は最高。加…