2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴンチチ『KIT』

エレベーター・ミュージックとしての音楽は聴き込むものではないと思っていましたが、このゴンチチだけは別格で、ギターのストロークの魅力にやられて以来、ずっと気になり続けているアーティストでした。しかしオリジナル・アルバムとなると、これがびっく…

高橋ユキヒロ『Saravah Saravah!』

1978年という年はYMOのデビューの年でもありますが、細野晴臣の『はらいそ』や坂本龍一の『千のナイフ』、そしてこの高橋ユキヒロの『Saravah!』が出た年でもあって、実は1981年に匹敵する重要な年でもありました。そんな中、小坂忠の『HORO』と同様に、当時…

YMO『ノイエ・タンツ』

YMO

40周年を祝うYMOの第一弾リリースは81年に焦点を絞ったベスト盤でした。テイ・トウワ選曲、砂原良徳リマスターという正統フォロワーによる完璧な布陣です。 まずソロの楽曲を選んでいるのがいいですね。各々1曲ずつですが見事な判断だと思います。その上で聴…

武川雅寛『a journey of 28 days』

ムーンライダーズの武川雅寛さんが新作を出してくれました。これは一言で言って「死の匂い」がします。 題名からして生死を彷徨った期間から取られているし、何より掠れたボーカルが痛々しい、というより迫力がある。これはドスが効いていて怖いですが、何と…

堀込泰行『What A Wonderful World』

堀込泰行の2ndが出ました。今回は外部のプロデューサーに委ねた形での制作で、1stのセルフプロデュースから少し毛色を変えた登場です。 冒頭から打ち込みのグルーヴィーな展開に驚きますが、やはりこうしたアプローチは自らプロデュースしていたら出てこない…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 4『Aluminum Tunes』disc 2

ラスト。2枚組の2枚目。ステレオラブのアルバム未収録曲はこんなにあったのか、と驚かされました。しかもどれもクオリティが高い。一貫したアンニュイな感覚と聴き手を突き放すようなインダストリアルな音。かつ人懐こいという離れ業を成し遂げる稀有なグ…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 3『Aluminum Tunes』disc 1

続いて98年発表の2枚組1枚目。音源は95年から97年のものとのことですが、どれもポップでいいですね。アルバムも『エンペラー・トマト・ケチャップ』から持っているので、テイストもお馴染みになって来ました。少し楽曲が複雑化したかな。 「ジュールス倶楽…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 2『Refried Ectoplasm』

ステレオラブBOXの2枚目は95年のリリース。音源は92年から93年のものとのことで、この辺りも完全なミッシングリンクです。初期音源というのは荒々しいイメージとどマイナーな暗さを警戒して、というより端的に情報がなくて手を出していない時期の音です。基…

ステレオラブ『Switched On Volumes 1-3』disc 1『Switched On』

ティム・ゲインがステレオラブのリマスターを始めたということで、第一弾がレアトラック集のボックス。ここ最近、久々にステレオラブを聴き返したりしている中で、Radio Samamotoでも選曲されたりジュールス倶楽部でも出演シーンを見かけたりと、妙にステレ…